VCがプロスポーツ所有に参入加速
原題: Thrive Capital led VCs into pro sports ownership; Collaborative Fund just upped that play
なぜ重要か
VCファームがスポーツ所有という新資産クラスに本格参入する潮流が形成されつつあり、スポーツビジネスへの資本流入の多様化が進む点で業界的に注目される。
ニューヨークを拠点とする約10億ドル規模のベンチャーキャピタルCollaborative Fundが、MLSのサッカークラブD.C. UnitedとそのスタジアムAudi Fieldへの出資を発表した。同社はLyft、Reddit、Sweetgreenなどへの早期投資で知られる。今回の動きは、Thrive Capitalがプロスポーツ所有に道を開いてから数カ月後のことで、VCによるスポーツ投資の新潮流として注目されている。
Collaborative Fundは設立15年、運用資産約10億ドルのジェネラリスト型VCで、MLS(メジャーリーグサッカー)の創設クラブの一つであるD.C. UnitedとスタジアムAudi Fieldへの出資を決定した。この動きは、Joshua KushnerのThrive Capitalが数カ月前に切り開いた道の延長線上にある。
Thrive Capitalは「Thrive Eternal」という新しい永久資本ビークルを立ち上げ、「象徴的なフランチャイズや文化的機関」を数十年単位で保有することを目的とした。同ビークルはまずサンフランシスコ・ジャイアンツへの出資を発表し、その後元Disney CEOのBob IgerをパートナーとしてLAレイカーズを過去最高額の125億ドルで買収した。
プロスポーツへの資金流入は従来、個人の富裕層テック起業家とプライベートエクイティ(PE)の2経路が主流だった。例えば、Vinod Khoslaの家族は今夏、シアトル・シーホークスを過去最高の96億ドルで買収することで合意し、別途サンフランシスコ・49ersにも出資している。PEでは、Sixth StreetがボストンセルティクスやMLBジャイアンツに、AresがマイアミドルフィンズやChelseaのスタジアム建設(5億ドルの優先株式取引)に、RedBirdがACミランやFenway Sports Groupに関与している。
Thrive とCollaborativeのアプローチは異なる。Thriveはトロフィー資産保有のための独立した永久資本ビークルを構築したが、Collaborativeは既存のシード・Series A向けファンドから同じスキームで出資し、インフラ投資に近い形で扱っている。Collaborative Fundの創業者兼マネージングパートナーCraig Shapiroは社内メモで「フランチャイズは究極のコンシューマープロダクト」と述べ、D.C. Unitedが数十年に及ぶファンベースを持つMLS創設クラブであることを強調した。