1Xのロボット「Neo」が高速5本指ハンドを公開
原題: The 1X Neo Robot Has Freaky Fast Fingers
なぜ重要か
家庭向けヒューマノイドロボット市場において、安全性と高精度な手指操作を両立する製品の登場は、家事自動化の実用化時期を左右する重要な技術的節目となる。
ノルウェー系ロボティクス企業1Xは2026年7月9日、家庭用ヒューマノイドロボット「Neo」向けの5本指ハンドの詳細を発表した。腱の動きを再現するアクチュエータを採用し、自由度25度を実現。価格は一括2万ドルまたは月額500ドルで、2026年中の早期アクセス提供を予定している。
1Xは、家庭用ロボット「Neo」に搭載する5本指ハンドの詳細を公開した。このハンドは、人間の腱の動きを模倣したアクチュエータで構成されており、可動域は自由度25度。人間の手が持つ27度にわずかに及ばない水準だが、カメラとAIを組み合わせることで、把持対象の状況を認識し、滑りを検知する機能も備える。
同社アクチュエータ・ハンド部門ディレクターのJonathan Terfurth氏によると、指の動作速度は非常に速く、人間の指では不可能な方向への過伸展も可能。ドアの開閉、重量物の持ち上げ、バッテリー残量低下時には自己充電プラグの接続もできるという。また、IP68の防水規格に対応しており、ロボット自身が手を洗うことも可能だ。
Neoの本体デザインはDisney映画『ベイマックス』のキャラクターから着想を得た柔らかい3Dラティス構造で、軍事・産業向けの堅牢なヒューマノイドが主流の市場において、家庭での安全な共存を優先した設計思想を持つ。製品・デザイン担当副社長Dar Sleeper氏は「穏やかで楽しく、安全な存在として生活に溶け込む」ことを目標として掲げている。
現時点ではNeoは完全自律動作ではなく、「Expert Mode」と呼ばれるテレオペレーション機能を持ち、遠隔の人間オペレーターが必要に応じて操作を引き受ける仕組みも備える。早期アクセス価格は一括2万ドルまたは月額500ドルで、一括払いは2026年中の優先配送対象となる。