Stoke Space、SpaceX対抗で10億ドル追加調達
原題: Stoke Space raises another billion to rival SpaceX at re-flying rockets
なぜ重要か
完全再使用型ロケットの実現は打ち上げコストを劇的に下げる可能性があり、SpaceX独占の商業打ち上げ市場に新たな競争をもたらす可能性がある。
完全再使用型ロケットの開発を進めるStoke Space Technologiesは、シリーズEラウンドの初期クロージングとして10億ドルの調達を完了した。ラウンドはPoint72 VenturesとSpark Capitalが主導し、Y Combinatorなども参加。累計調達額は23億ドルに達した。初号機「Nova Pathfinder」の初飛行は2027年初頭を予定している。
完全再使用型ロケットの開発を手掛けるStoke Space Technologiesは、シリーズEラウンドの初期クロージングとして10億ドルの調達を完了したと発表した。ラウンドはヘッジファンド運営者Steve CohenのテックベンチャーであるPoint72 VenturesとSpark Capitalが共同でリードし、General Innovation、Glade Brook Capital、US Innovation Technology、Washington Harbour Partners、Woven Capital、Y Combinatorなどが参加した。今回の調達により、同社の累計調達額は23億ドルに達した。
CEOのAndy Lapsaは「今回のラウンドはスケールのためのもの。インフラの整備、生産能力と飛行頻度の拡大、そして第2世代機の開発資金確保が目的だ」とTechCrunchに語った。
Stoke Spaceは、ブースター段と第2段(ペイロード搭載段)の両方を回収・再使用するという、これまで実現されたことのない完全再使用型ロケットの開発を目指している。Rocket Lab、Relativity Space、Firefly Aerospaceといった競合他社と異なり、SpaceXのStarshipと同等のコンセプトを追求している点が特徴だ。SpaceXはStarshipの開発にこの10年で100億ドル超を投じたが、いまだ軌道到達には至っていない。
大気圏再突入時の極度の熱から第2段を守る熱シールドについて、SpaceXは素材と構成の特定に苦労しているとされる。Stoke Spaceは超冷却された液体水素を熱シールド内に循環させるアクティブ冷却方式を独自に採用しており、地上試験で十分に検証済みとLapsa氏は述べた。初期飛行では余裕を持って冷媒を多めに流す保守的なアプローチを取るという。
初号機「Nova Pathfinder」は2027年初頭の初飛行を目標としており、ワシントン州Moses Lakeの施設では第1段の構造・運用試験を完了。次のステップは各段の地上エンジン燃焼試験となる。