スペインがArchive.todayをブロック命令

原題: Spain Orders Blocks on Archive.today and Its Mirrors

なぜ重要か

司法審査なしの行政ブロックという手法が定着すると、アーカイブ・報道インフラ全体が規制リスクにさらされる前例となる。

スペイン文化省の知的財産委員会第2部会は、ウェブアーカイブサービス「Archive.today」および複数のミラードメインへのアクセスをISPに遮断するよう命じた。スペイン国内のユーザーが同サービスにアクセスしようとすると、政府の警告ページにリダイレクトされ、「違法サイトへのアクセスを試みている」と表示される状態となっている。裁判所の判決は不要で、委員会の決議のみで実施された。

スペインの文化省傘下機関である知的財産委員会第2部会(Segunda Sección de la Comisión de Propiedad Intelectual)が、ウェブアーカイブサービス「Archive.today」とそのミラーサイト群に対するブロック命令を発動した。

スペイン国内の大多数のISPユーザーが同サービスへアクセスを試みると、「ESTÁ USTED INTENTANDO ACCEDER A UN SITIO WEB ILEGAL(あなたは違法サイトへのアクセスを試みています)」と題した政府ページに転送される。そのページには、ユーザー自身が「知的財産権によって保護されたコンテンツへの違法アクセスを助長している」と明記されており、さらに「違法・犯罪的活動に加担しており、自身のセキュリティ、データ、デバイスを危険にさらしている」と警告する文言も掲載されている。

Archive.todayはウェブページのスナップショットを保存・公開するサービスで、ニュース記事の保存や削除されたコンテンツへのアクセスなど、様々な用途で利用されてきた。ジャーナリストや研究者にとっても重要なツールとして広く認知されている。

注目すべき点は、今回のブロックが司法手続きを経ていないことだ。裁判所の判決を必要とせず、同委員会の行政的決議のみで遮断措置が実行された。このプロセスはスペインの知的財産保護を目的とした行政制度に基づくものだが、批判者からは透明性や正当手続きの欠如を問題視する声も上がっている。

スペインはこれまでも同様の仕組みで複数のサイトをブロックしてきた実績があり、今回の措置もその延長線上にある。ブロックを回避するにはVPNの利用などが必要となるが、一般ユーザーへの影響は少なくない。

出典

reclaimthenet.org — 元記事を読む →