自動運転車が緊急車両の妨害、当局が警告

原題: Self-Driving Cars Are Interfering With First Responders. Feds Aren’t Happy

なぜ重要か

自動運転車の緊急対応阻害問題が規制当局の公式議題となり、業界全体の安全基準と商用展開戦略に直接影響を与える可能性がある。

米道路交通安全局(NHTSA)のJonathan Morrison長官は2026年7月9日、自動運転車が救急車や消防車の活動を妨害する「容認できない」パターンが確認されたとして、AV開発各社に宛てた書簡で即時改善を求めた。NHTSAは7月末までに各社と個別会議を設定するとしている。

NHTSAのMorrison長官は「行動要請」と位置付けた書簡の中で、自動運転車(AV)が緊急現場に進入したり、救急車・消防車を塞いだり、フラッシュライトや火炎、交通コーンへの対応ができなかったりといった事案が過去数か月間で「明確なパターン」として記録されたと指摘した。「ファーストレスポンダーと安全にやり取りできないAVは、一般市民にとって危険である」と書簡で明言している。

WIREDが4月に報道した非公開会議では、複数の都市の法執行・救急当局者がNHTSA担当者に対し、WaymoのロボタクシーがAVが緊急対応を妨害していると証言した。サンフランシスコ市の消防署長は「Waymoは頻繁に消防署の出入口を塞いでいる」と述べ、ある消防署長は乗組員と被害者の双方に対する「安全上の問題」と表現した。

オースティン市警の担当者は、Waymoが困難な状況で停止してしまうことが多く、警官の手信号にも反応しない場合があると指摘し、「技術の準備が整わないまま、数百台規模で急速に展開されすぎた」と述べた。また、オースティン市では今春、3人が死亡し14人以上が負傷した市中心部での乱射事件に対応しようとした救急車が、Waymoのロボタクシーに約2分間塞がれる事案が発生し、別途市議会でも取り上げられた。

NHTSAはこれまでにも洪水道路での走行や工事区域付近での挙動に関してWaymoへの2件のリコール、前方を走る車両の前で停車するZooxのロボタクシーに関する1件のリコールを実施しており、いずれもソフトウェア更新で解決済みとされている。Morrison長官は今後も「重大な安全上の懸念に対処しない開発者には執行権限を行使し続ける」と述べた。WaymoとZooxはWIREDの取材コメント要請に回答していない。

出典

wired.com — 元記事を読む →