Ouraがが新規上場申請、売上高は前年比7割増

原題: Oura files to go public

なぜ重要か

ウェアラブル健康デバイス市場におけるIPOとして注目度が高く、生体データとAI統合の商業的可能性を示す試金石となる。

スマートリングメーカーのOuraは2026年9月3日、米証券取引委員会(SEC)にIPO申請書を提出した。今年6月末までの9カ月間の売上高は12億ドルと、前年同期の6億9700万ドルから大幅に増加。調達額は30億ドル、企業価値評価額は160億ドルを目指すと報じられている。

フィンランド発のスマートリングメーカーOuraが、SECへのIPO申請書を提出した。同社は2026年5月に機密ベースでの上場申請を行っており、今回はその正式な開示となる。

財務面では、2026年6月末を末日とする9カ月間の売上高が12億ドルに達し、前年同期の6億9700万ドルから約72%増加した。同社は過去の公式発表で、2024年通期売上高が約5億ドル、2025年が約10億ドル、2026年通期は20億ドル近くに達する見込みと述べていた。

製品・サービス面では、過去1年間でリングを360万個販売し、現在の有料会員数は約500万人。12カ月会員継続率は加重平均で約85%と高水準を維持している。リングの販売価格は350〜400ドルで、心拍数・代謝・ストレス・睡眠パターンなどの生体指標を計測する。アプリと組み合わせ、「常時稼働の健康インテリジェンスプラットフォーム」として提供している。

申請書ではAI活用にも触れ、「消費者向けヘルスケア分野で最大かつ最高品質の縦断的生体データセットの一つを構築しており、50以上の健康・ウェルネス指標を追跡、累計約420億時間の生理データを保有している。このデータセットがAI・機械学習モデルを強化し、会員データが蓄積されるほど精度・パーソナライゼーション・予測能力が向上する」と説明している。

一方、同社は最近、睡眠トラッキング精度に関してユーザーを誤解させたとする集団訴訟を提起されており、同訴訟ではリングが睡眠段階を判定する生理的信号を実際には検出できず、AIによる推定に依存しているとの主張がなされている。

Bloombergは企業価値評価額が160億ドルになる見通しと報じており、2025年10月時点の評価額110億ドルから大幅に上昇する形となる。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →