NscaleがFidji Simo元OpenAI幹部を取締役に招聘
原題: Nscale adds former OpenAI exec Fidji Simo to its board ahead of potential IPO
なぜ重要か
IPOを控えた人材戦略として、規制・財務・スケール経験を持つ取締役陣の整備はAIインフラ企業の信頼性向上に直結する。
英国拠点のAIデータセンタースタートアップNscaleは2026年9月11日、元OpenAI・Meta・Instacart幹部のFidji Simoを取締役会に招聘したと発表した。Simoは今秋に予定されるIPOを前に加わる形となり、Nscaleは現在最大35億ドルの資金調達を目指していると報じられている。
英国拠点のAIデータセンタースタートアップNscaleが、Fidji Simoを取締役に迎えた。Simoは元OpenAIでAGI展開部門のCEO(実質的No.2)を務め、健康上の理由から2026年7月に同社を退任。現在はパートタイムでOpenAIにアドバイスを続けている。
OpenAI以前はInstacartの会長兼CEOとして2023年のIPOを主導し、Metaには10年以上在籍してFacebookアプリの責任者を歴任した。現在もShopifyの取締役を兼任する。
Nscaleの取締役会にはすでにSheryl Sandberg、Susan Decker、Nick Cleggといった著名な経営幹部が名を連ねており、Simoはそこに加わる形となる。
創業者兼CEOのJosh Payneは声明で「Fidjiは数十億人が使うプロダクトを拡大する意味と、そのプロダクトが基盤システムに与える負荷を理解する数少ないリーダーの一人だ。それがNscaleで構築しているものだ」と述べた。さらに「世界最大規模のプラットフォームをスケールさせた経験と、独立性・財務規律・運営の深さを持つ取締役会を意図的に築いてきた」とコメントした。
創業わずか2年のNscaleは、AIインフラ需要の急拡大を背景に評価額を急伸させてきた。Bloombergの報道によると、同社は今秋のIPOに向けて最大35億ドルの資金調達を検討中とされる。AIデータセンターの設計・建設・運営を手がける同社は、業界屈指の急成長企業として注目を集めている。