データセンター問題でTrumpとMAGAが対立

原題: It’s Donald Trump Versus MAGA on Data Centers

なぜ重要か

AI開発の基盤となるデータセンター整備の是非が、米国の中間選挙の争点に浮上しており、AI産業の拡張ペースに政治的ブレーキがかかるリスクが高まっている。

2026年9月、Donald Trump大統領がデータセンターおよびAI推進姿勢を強化する一方、New York Timesの世論調査では共和党支持者の47%を含む米国人の60%以上がデータセンター建設に反対していることが判明。全米共和党上院選挙委員会(NRSC)はAI企業に対し警告メモを送付しており、共和党内で大統領方針との亀裂が顕在化している。

Trump大統領は8月下旬、Truth Socialへの投稿でデータセンターの誘致を拒む地域を「後進的で貧しい」と批判した。さらに先週も複数の投稿でAIデータセンターを擁護した。しかしTruth Social上の反応は厳しく、New York Timesが数千件の返信を分析したところ、反データセンター・反AIのコメントが肯定的なコメントの4倍に達した。熱心なMAGAアカウントからの批判的な声も目立った。

共和党内の懸念も組織的な形で表面化している。NRSCは8月、AI企業への非公開メモで「キャンペーンや党委員会は、産業全体の毒性を帯びたブランドイメージを修復できない」と警告。GOP戦略家のTony Fabrizioも先週、候補者向けメモで「データセンター増設への無条件の支持は選挙で負ける立場だ」と明言した。

保守系団体「Eagle Forum Education & Legal Defense Fund」代表のMolly McCann Sandersは、Phyllis Schlafly設立の団体を率いる親トランプ派のカトリック保守として知られる。しかし彼女は「データセンターが移転してきて汚染するという考えは警戒している」と語り、「Trump大統領のことは支持しているが、データセンターについては間違っていると思う」と明言した。収用権(eminent domain)への反感や環境・健康への懸念が、草の根保守層の反発の根底にあるとみられる。

White Houseを取材するHugo Lowellは「Trumpは計算資源の制限が米国の競争力低下につながると助言されており、データセンター推進に強気だ」と指摘している。中間選挙を控え、共和党候補者は大統領の方針と有権者感情の板挟みに置かれている。

出典

wired.com — 元記事を読む →