投資家はAIよりクラウド基盤を評価

原題: Investors love AI, as long as you’re a cloud host

なぜ重要か

クラウドインフラ企業がAI投資の主要な受益者として市場に認識されつつあり、AI経済の収益構造の在り方が明確化されてきている。

Amazonは2026年第2四半期にAWS売上高が前年同期比37%増の420億ドルを記録し、株価は時間外取引で約10%上昇した。一方、設備投資は前年の1076億ドルから1730億ドルに急増し、2026年の設備投資予測を2000億ドルから2200億ドルに引き上げた。同社は12カ月前と比較して現金が76億ドル減少し、今年初めてフリーキャッシュフローがマイナスに転じた。

Amazonは2026年7月30日、第2四半期決算を発表し、純売上高が前年比20%増となった。特にAWSのクラウド収益が目立ち、前年同期比37%増の420億ドルを計上した。この好決算を受け、株価は時間外取引で約10%上昇した。

設備投資においても積極的な姿勢を維持している。2026年6月30日を末日とする会計年度では、GPU・天然ガスタービン・土地などの不動産・設備への支出が1730億ドルに上り、前年の1076億ドルから大幅に増加した。同社は2026年の設備投資予測を当初の2000億ドルから2200億ドルへと引き上げ、その費用を賄うために現金準備にも手を付け始めている。第2四半期末の現金残高は12カ月前と比べて76億ドル減少し、今年初めてフリーキャッシュフローがマイナスに転じた。

CEOのAndy Jassyは決算説明会で「AIビジネスは、以前のコアビジネスと非常に似たマージンの軌跡をたどると見ている」と述べた。また「AWSとAmazon Bedrockは独自のフロンティアモデルなしでも大きな成功を収め得る。なぜなら、すべてを支配する単一モデルは存在しないからだ」とコメントした。

Amazonはデータセンターの大規模建設にとどまらず、独自チップであるTrainium TPUやArmベースのGravitonプロセッサへの長期投資も進めており、これらがクラウド事業のマージン改善に寄与すると見込まれている。

同様の傾向はMicrosoftやGoogleにも見られ、両社もクラウド収益の好調を受けて株価が上昇した。一方、Metaは設備投資が膨らむ一方で明確な収益源が示せず、今週の四半期決算発表後に株価が8%下落するなど、投資家からの厳しい目が続いている。

この状況は、現在の投資家がAIスタックの中でクラウドホスティングを最も信頼性の高い収益源とみなす一方、AIラボやAIスタートアップの経済性には依然として懐疑的であることを示している。なお、AmazonのAWSホスティング収益の一部は、AnthoropicなどのAIラボが支払うクラウド利用料と表裏一体の関係にある。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →