Siri AIに有料プランの可能性、Tim Cookが示唆

原題: Siri AI could come with a paywall for power users

なぜ重要か

AppleがSiri AIを有料サブスクリプション型に移行する動きは、ハードウェア企業のAIマネタイズ戦略の転換点として業界全体に影響を与えうる。

AppleのTim Cook CEOは2026年7月31日の決算説明会で、長らく待望されていたSiri AIのアップグレード版について、ヘビーユーザー向けに既存のiCloud+サブスクリプションを通じて追加コンピュートを購入できる有料プランを検討していると述べた。Siri AIはiOS 27ベータ版で提供中で、秋に広く公開予定。

AppleのTim Cook CEOは、自身最後となる決算説明会において、刷新されたSiri AIの一部機能が有料プランの壁を設ける可能性を示唆した。ただしCook自身も「計画は確定していない」と前置きしたうえで、「Siri AIを多用したいユーザーが出てくると考えており、iCloud+上でアップグレードの選択肢を用意する。利用状況を見ながら対応していく」とコメントした。

同様のモデルはAnthropicやOpenAIなど主要AIプロバイダーがすでに採用しており、無料版を基本としつつ、より多くの利用をサポートする有料プランを提供している。Appleの新Siri AIはすでにiOS 27ベータ版で利用可能となっており、今秋の正式公開が予定されている。

なお、Cook退任後はハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のJohn Ternusが新CEOに就任する。Appleは高度なAIアシスタント開発で競合他社に後れを取っており、Siriを補完するためにライバル企業GoogleのカスタムGeminiモデルのライセンス供与を受けるという決断も行った。Siri AIの刷新が大幅に遅延した影響で、iPhone 16のAI機能のマーケティング表示を巡るクラスアクション訴訟において2億5000万ドルの和解金を支払うことにもなった。

ハードウェア面では、AI需要に起因する業界全体のRAM不足により製造コストが上昇。Meta、Samsung、Microsoft、Sonyなどが一部デバイスの価格を値上げするなか、AppleもMacおよびiPadの価格を先月引き上げたが、既存iPhoneモデルの価格改定はまだ行っていない。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →