Google DeepMind労組交渉が難航

原題: Google DeepMind Unionization Talks Are Off to a Rocky Start

なぜ重要か

AI研究最前線であるDeepMindでの労組結成の動きは、AI技術の軍事・監視利用をめぐる業界全体の倫理的議論を反映しており、今後の労使関係と企業ガバナンスのあり方に影響を与えうる。

Google DeepMindのロンドン拠点従業員と同社との労働組合承認交渉が難航している。2026年7月2日に行われた最初の協議でDeepMind上級幹部が欠席し、CWU役員らは「誠実な交渉ではなく時間の無駄」と批判。DeepMind側は「適切な担当者が出席した」と反論しており、双方の認識が対立している。

Google DeepMindとロンドン拠点の従業員による労働組合交渉が、最初の協議から暗礁に乗り上げた。

2025年5月、DeepMindの従業員はGoogleに対してCommunication Workers Union(CWU)とUnite the Unionの共同代表として承認するよう求めた。Googleはこの要求を拒否したものの、第三者機関が仲裁する交渉への参加には同意した。

7月2日に行われた最初の協議には、CWU役員、組合推進に関わるDeepMind従業員、第三者仲裁者、そしてDeepMindのHR担当者が出席した。しかし上級幹部が不在だったことに、組合側は強い不満を示した。CWU役員のJohn Chadfield氏は「交渉開幕段階にシニアマネジメントが出席しないことは、会社が誠実に対応していない先行指標だ。時間の無駄に過ぎない」と述べ、「交渉は初期段階で停滞している」と主張した。

これに対しGoogle DeepMindの広報担当Al Verney氏は「最初のステップは労組が代表する対象者の定義であり、双方が次のステップについて合意した。この最初の会議には適切な代表者が出席した」と述べ、交渉停滞の見方を否定した。

会議では、組合を支持する従業員を代表して準備された書簡が読み上げられた。書簡はWIREDが内容を確認しており、「Google DeepMindの従業員は、懸念事項について意味のある対話をする代わりに、HRに引き渡された問題として扱われた」と訴えた。書簡の読み上げはDeepMindのHR担当者に2度中断されたという。

書簡はさらに、Googleが社内チャットの閉鎖や再設定、会社全体向けコミュニケーションへの従業員の返信禁止などにより、社内の対話を抑圧しようとしたと主張。制限を回避しようとした従業員はHRから「注意を受けた」とも記している。

DeepMindでの組合結成の動きは2025年2月、親会社AlphabetがAIを兵器開発や監視目的に使用しないとする倫理ガイドラインの誓約を削除したことを契機に始まった。

出典

wired.com — 元記事を読む →