Bending Spoonsが上場、時価総額250億ドル超

原題: What is Bending Spoons? The little-known AOL and Vimeo owner that’s now public

なぜ重要か

買収+AI活用で既存デジタルブランドを再生するモデルが資本市場で評価され、同種の事業戦略への投資家関心を示す事例となった。

ミラノ拠点のテック複合企業Bending Spoonsが今週Nasdaqに上場し、一時的に時価総額250億ドルを超えた。AOL・Vimeo・Eventbrite・Meetup・WeTransferなどのデジタルブランドを傘下に持ち、2025年の売上高は13億1000万ドル。2026年3月時点で月間アクティブユーザー数は5億人超、月間有料顧客は900万人以上に達している。

Bending Spoonsは2013年にイタリア・ミラノで設立されたテック複合企業で、今週Nasdaqに上場した。上場直後の時価総額は250億ドルを一時超え、非公開時の評価額110億ドルの約2倍となった。

同社の戦略はプライベートエクイティに近いが、買収したブランドを売却せずに保有し続ける点が異なる。テクノロジーやAIの活用に加え、価格引き上げや人員削減を通じて各ブランドの収益性を高めることに注力している。こうした手法は一部で批判を招いたが、共同創業者兼CPOのMatteo Danieliは、Evernoteのように熱狂的なユーザーを持つプロダクトだったために注目を集めたと説明し、一連の変更を経ても顧客維持率は「驚くほど安定している」と述べた。

2025年の売上高は13億1000万ドルで、2026年3月時点の月間アクティブユーザーは5億人超、月間有料顧客は900万人以上。傘下ブランドにはVimeo、AOL、Eventbrite、Meetup、WeTransfer、Evernote、Issuu、Evertaleなどが含まれる。

同社の原点は、デンマーク・コペンハーゲン拠点のスタートアップEvertaleにある。Evertaleは写真共有アプリ「Wink」でDisrupt SF 2011のStartup Alleyに参加しシード資金を調達したが、その後失敗。共同創業者らは自社アプリの開発を続けながら最初の買収を行い、現在の買収主導型モデルを確立した。2020年にはイタリア政府公式のCOVID-19接触確認アプリ「Immuni」を開発・寄贈するという例外もあったが、基本方針は「成長余地の残るブランドを買収し、内外から改善する」ことにある。

2024年にデジタル出版プラットフォームIssuuをBending Spoonsに売却した起業家Joe Hyrkinは、IPO後に「『古いインターネットブランド』というフレームは間違いだ」とLinkedInに投稿し、同社が実際の顧客行動を持つプロダクトを買収し、製品・エンジニアリング・データ・収益化・AIを集中管理する体制に統合していると説明した。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →