Cerebras、最速AIアクセラレータCS-4発表
原題: Cerebras CS-4
なぜ重要か
GPU依存のAIインフラに対し、ウェーハスケール設計で推論速度30倍・電力効率10倍を主張するCS-4は、データセンター市場における代替アーキテクチャ競争を本格化させる可能性がある。
Cerebrasは新型AIアクセラレータ「CS-4」を発表した。GPU比で最大30倍高速な推論性能を実現するラックスケールソリューションで、3基のWSE-3 Turboウェーハを搭載する。CS-3比でワット当たりスループットを最大10倍に向上させ、10兆パラメータ超のモデルで毎秒1,000トークン以上を達成。初回出荷は今四半期中に開始される。
Cerebrasが発表した「CS-4」は、同社の新プラットフォームアーキテクチャ「Nexus Platform Architecture」の第一弾となるラックスケールAIアクセラレータである。
主な特徴として、1システムに3基のWSE-3 Turbo(WSE-3T)ウェーハを搭載し、前世代比で各ウェーハが最大2倍の速度を発揮する。推論速度はGPUシステム比で最大30倍を記録し、CS-3比ではワット当たりスループットが最大10倍向上した。10兆パラメータを超える大規模モデルにおいても毎秒1,000トークン以上の処理を実現し、インタラクティブな応答性能を維持する。ウェーハ間インターコネクト遅延は2マイクロ秒まで低減されている。
設計面では「Wafer-Scale Backpack」と呼ぶモジュラー構造を採用した。ウェーハ、電力変換、直接液冷、高速I/O、制御エレクトロニクスを一体化した3Dパッケージで、従来比50%少ない部品数を実現する。電力供給経路をプロセッサから0.5ミリメートルに短縮(従来のGPUボードの約50ミリメートルの100分の1)することで基板レベルの電力損失をほぼ排除し、WSE-3Tへの供給電力を2倍にしてより高い動作周波数を可能にした。
I/Oサブシステムも刷新し、帯域幅を2倍に拡大。スイッチなしでラック内外のウェーハを接続できる設計により、遅延2マイクロ秒を達成した。インフラと計算基盤を分離する「Cerebras PowerRack」により、電力・冷却・ネットワーク層を先行設置した後にコンピュートバックパックを後から追加できる。これにより展開期間を従来の数日から数時間に短縮できるとしている。初回出荷は2025年内の今四半期に開始する予定。