メモリ価格が12カ月で500%上昇
原題: Memory prices climb 500% in 12 months
なぜ重要か
AI・HBM需要がコンシューマー向けメモリ市場に直接影響を与えており、半導体サプライチェーンの構造変化を示す重要な指標となっている。
Tom's Hardwareの報告によると、メモリ価格が過去12カ月間で最大500%上昇し、過去最安値比で最大10倍に達している。DDR5 128GBキットは現在3,399ドルで販売されており、AI需要の拡大を背景にDRAM市場全体で価格高騰が続いている。
PC専門メディアTom's Hardwareが報じたところによると、メモリ(RAM)価格がここ12カ月で最大500%上昇し、過去にTom's Hardwareが追跡した最安値と比較すると最大10倍の水準に達している。具体的には、DDR5規格の128GBキットが現在3,399ドルで販売されており、かつての底値から大幅に上昇した状態となっている。
DRAM市場では、AI向けサーバーやデータセンター向けの高帯域幅メモリ(HBM)需要が急増しており、Samsung、SK Hynix、Micronといった主要メーカーが生産能力をAI・HBM向けに振り向けている。その結果、一般消費者向けDDR5メモリの供給が相対的に逼迫し、価格の急騰につながっているとみられる。
この価格上昇はコンシューマー向けの通常メモリモジュールにも波及しており、自作PCユーザーやゲーマーにとって大きな負担となっている。DDR5はDDR4の後継として徐々に普及が進んでいたが、価格の高騰がその普及ペースに影響を与える可能性がある。
Tom's Hardwareは長期にわたってメモリ価格を追跡しており、今回の上昇幅は同メディアの記録の中でも特に急激なものとして位置づけられている。市場全体の動向としては、AI投資の継続とともにHBM需要がさらに拡大する見通しであり、コンシューマー向けメモリ価格の正常化がいつ訪れるかは不透明な状況が続いている。