2027年分のメモリ生産量が完売済みと報告
原題: 2027 memory capacity is reportedly sold out
なぜ重要か
AI需要によるメモリ供給逼迫が2027年以降も続く見通しで、PCや家庭用ゲーム機などの民生機器全体のコスト構造に長期的な影響を与える可能性がある。
2026年8月、Digitimesの報告によると、Samsung・SK Hynix・Micronの大手メモリメーカー3社が2027年分のDRAMおよびHBM製造キャパシティをすべてAI企業向けに売却済みであることが明らかになった。2028年分の見通しも厳しく、一般消費者向けのRAM価格はさらなる上昇が予想される。
Digitimesの報告をTweakTownが引用し、Samsung・SK Hynix・Micronの3社が持つ2027年分のDRAMおよびHBMの全製造キャパシティが、AI企業への販売で完売済みであることが伝えられた。各社からの公式確認はまだ行われていない。
この状況をさらに深刻にしているのは、購入企業の多くが5年間の長期購入契約を通じて、まだ製造されていないメモリを事前予約という形で確保している点だ。今後数年以内に追加キャパシティが生まれない限り、RAMの価格下落や供給改善は見込みにくい状況となっている。
メモリだけでなく、NAND型フラッシュストレージの需要も急増している。NANDはサプライヤーが複数存在するため製造キャパシティは完全には枯渇していないが、SSDの価格は過去6カ月ほどで着実に上昇している。例として、Western Digital SN7100(1TB、PCIe 4対応)の価格はCamelcamelcamelの記録によると、2026年1月時点で約110ドルだったものが、現在は約189ドルと52%の値上がりを見せている。
こうしたハードウェア価格高騰の影響は広範囲に及んでおり、Xbox Series Xの値上げや、ValveのSteam Machineがメモリコスト上昇を理由に当初想定より高い価格での発売を余儀なくされた件もその一例として挙げられている。