新興AIラボが1,000億円超を調達、設立1年で評価額6倍超

原題: Year-old AI lab Flapping Airplanes raises $1B at a $6B valuation

なぜ重要か

「データ効率の大幅向上」というアプローチが成立すれば、AI訓練コストの構造を変え得るため業界全体への影響は大きい。

設立1年のAIスタートアップ「Flapping Airplanes」は2026年10月21日、Index・Lux共同主導のシリーズAラウンドで10億ドル(約1,500億円)を調達したと発表した。評価額は60億ドルで、9か月前のシード調達時(15億ドル)から約4倍に達した。Sequoia・GV・Kleiner Perkins・Nvidiaなども出資に参加している。

Flapping Airplanesは、より少ないデータで大規模モデルを訓練する手法の開発を掲げるAI研究スタートアップだ。今回のシリーズAはIndex・Luxが共同でリードし、既存投資家のSequoia・GV・Kleiner Perkinsに加え、Valor・Atreides・A*・Nvidiaも参加した。

同社が昨年打ち出した「megakernelフレームワーク」は、GPU上で動作する複数タスクを1つのカーネルにまとめる技術だ。訓練・推論・ゲームプレイを単一カーネルで同時実行できると主張する。「メモリバウンドな推論」と「コンピュートバウンドな訓練」を並列処理することでチップの遊休時間を最小化し、コスト削減を実現するという。共同創業者のAsher Spectorは「データ効率が100万倍高いモデルは、経済への導入も100万倍容易になる」とTechCrunchに語っている。

創業チームは3名。Aidan SmithはThiel Fellowで、Neuralink在籍経験を持つ連続起業家。Asher SpectorはStanford大で統計学の博士課程、弟のBen SpectorはStanford・MITでコンピュータサイエンスを修め、MIT在籍中に学生主導の起業支援組織「Prod」を創設した。Sequoiaパートナーのデイビッド・カーン氏はブログ投稿で「Prodはシリコンバレーで最も強力な人材育成機関の一つになった」と評し、投資理由を説明した。

同社は昨年初夏にGV・Sequoia・IndexによるシードラウンドとしてGV・Sequoia・Indexから1億8,000万ドルを調達し、その時点の評価額は15億ドルだった。今回の調達で評価額は60億ドルへと急拡大。新たに得た10億ドルは採用と技術開発に充てる方針だ。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →