VW技術者2人、Rivianとの合弁情報でインサイダー取引罪に問われる
原題: Volkswagen engineers charged with insider trading tied to Rivian joint venture
なぜ重要か
大手自動車メーカーと新興EVメーカーの大型合弁案件における内部情報管理の重要性と、当局の市場監視強化姿勢を示す事例として業界に警戒を促す。
米司法省は2026年7月24日、VolkswagenのエンジニアであるMichael StampとMarcus Plankの2人を証券詐欺罪で起訴した。両被告はRivianとVolkswagenの合弁事業(社内コード名「Project Climb」)の公表前に内部情報を悪用してRivian株とオプションを購入し、合計30万ドル以上の不正利益を得たとされる。
米ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の大陪審起訴状が2026年7月25日(現地時間)に公開され、Volkswagenのエンジニア2人がインサイダー取引に関わる証券詐欺の疑いで起訴されたことが明らかになった。
起訴状によると、両被告はRivianとVolkswagenが合弁事業の設立を計画していることを社内で知った後、公表前にRivian株とオプションを購入した。2024年6月25日にRivianとVolkswagenが合弁設立計画を正式発表すると、Rivianの株価は23%上昇。その後、両被告は保有ポジションを売却し、Stampが約25万ドル、Plankが約5万ドル、Plankの近親者が約1万2,000ドルの利益をそれぞれ得たとされる。
当該合弁事業はEV向けのアーキテクチャおよびソフトウェア開発を目的としており、Volkswagenは当初50億ドルの投資を約束。その後、投資総額は58億ドルに拡大し、現在VolkswagenはRivianの最大株主となっている。
捜査当局は、両被告が自らの行為が違法であることを認識していたと主張している。合弁発表の8日前、Stampは「インサイダー取引 時効」と検索し、Plankの近親者はドイツ語で「インサイダー取引はどのように訴追されるか」と検索していたことが起訴状に記されている。
両被告はカリフォルニア州サンノゼ在住で、2026年7月25日に逮捕され、北部地区連邦地方裁判所に出廷する予定。連邦証券詐欺罪で有罪となった場合、最大25年の禁錮刑が科される可能性がある。
ニューヨーク連邦検事のJay Clayton氏は声明で「インサイダー取引は市場の公正性と効率性を損ない、一般投資家に害を与える犯罪であり、市場の健全性を守るために厳しく追求する」と述べた。Volkswagen側は「今回の措置は特定の個人に関するものであり、会社への疑惑は含まれていない」とコメントした。Rivianはコメントを控えた。