AI操作デバイスのAinaが5.5億円調達
原題: Ultrahuman’s former hardware VP raises $5.5M for devices that control AI agents, not just record you
なぜ重要か
「録音・記録」に留まらずAIエージェントを能動的に操作するハードウェアは、AIインターフェース市場の新たな方向性を示す動きとして注目される。
インドと米国を拠点とするスタートアップAinaは、AIエージェントを操作するハードウェアデバイスの開発で550万ドル(約5.5億円)の資金調達を発表した。ラウンドはRedstart Labs(Infoedge)と360 ONEが主導し、MIXI Global InvestmentsやAntler、Blume Founders Fundが参加。WhatsApp新責任者のKunal Shah氏らも個人投資家として参加した。
バンガロールとサンフランシスコに拠点を置くスタートアップAina(ヒンディー語で「鏡」の意)は、スマートリングメーカーUltrahumanの元ハードウェア担当VPであるApoorv Shankar氏が創業した企業だ。同社はもとProject Mirageとして知られており、Shankar氏はUltrahuman買収前に、リングでスマートフォンなどを操作できるハードウェアインターフェース設計スタートアップLazyCo.を運営していた。
Shankar氏はTechCrunchに対し、「昨年Ultrahumanを離れたのは、AIインターフェースという領域に強い関心を持っていたから」と説明。RabbitやHumane Pinといった製品への失望を経た上でも、インターフェースが注目される時代に自身が最もやりたい領域だと感じたと述べた。
同社の最初の製品は「Dune」と呼ばれる3キー構成のコンテキスト対応マクロキーボード。現在使用中のアプリに応じてショートカットやスクリプトを実行し、会議中のマイクやカメラを制御する機能を持つ。このほか、ビデオ通話用テーブルトップリモコン「Radiance」と、AIエージェントに繰り返しタスクを実行させるワンタップボタン「Shift」も開発済みだが、早期テストでDuneへの支持が最も高かったため、まずこの製品を出荷することに決定した。
AinaはDuneの実運用から得たユーザーデータをもとに、次世代デバイスの開発に活かす方針を示している。次製品の詳細は非公開だが、数週間以内に少数の選定ユーザーとのテストを開始する予定で、Shankar氏は常時音声を収録するパッシブ型デバイスとは異なる方向性であることを示唆した。