Uber、全社員3万人にChatGPT Work導入
原題: Uber puts all 30,000 employees on ChatGPT Work
なぜ重要か
3万人規模の全社一斉導入は、企業向けAIエージェント市場が実証段階から本格普及フェーズに移行しつつあることを示す象徴的な事例だ。
UberとOpenAIは2026年10月22日、両社のパートナーシップ拡大を発表した。Uberは同社の全世界3万人の従業員を対象に、企業向けAIエージェント「ChatGPT Work」の利用を開始する。同社は今年初めに1,000人規模のパイロットを実施しており、今回はその約30倍の規模への全社展開となる。導入費用は非公開。
Uberは2026年10月22日、OpenAIとの提携拡大を発表し、財務・オペレーション・プロダクトなど全部門にまたがる3万人規模の全従業員に「ChatGPT Work」を展開すると明らかにした。ChatGPT Workは2026年7月に発表された企業向けAIエージェントで、各種業務フローへの活用を想定している。
Uberは今年初め、同ツールを1,000人の従業員を対象にパイロット導入していた。そのパイロット参加者の約80%はエンジニア以外の職種だったと、UberのVP of EngineeringであるSumanth Sukumar氏はTechCrunchに語った。具体的な活用事例としては、オペレーションデータの分析によるトレンド把握と施策立案、各国市場向けのトレーニング資料のローカライズ、日常業務管理用のダッシュボード構築などが挙げられている。
今回の全社展開にあたり、Uberは利用方法を厳密に規定するのではなく、各チームの自由な実験を許容する方針を取る。Sukumar氏は「30人のAIエンジニアを各部門チームに配置し、2週間で業務の重要部分を自動化する『AIポッド』という取り組みを行った。技術的な知識と業務への深い理解を組み合わせたときの可能性を実感した」と述べた。導入コストは公表されておらず、今後は従業員の利用状況や開発されたワークフロー、業務効率化の成果を追跡・評価していく方針だという。
OpenAIは企業向けビジネスの拡大を急いでいる。競合のAnthropicに対抗するため、法人顧客の獲得に注力しており、今回のUberとの大規模展開はその戦略を体現する事例となっている。