TikTokがMusk映画広告アカウントを永久停止
原題: TikTok permanently bans ‘Musk’ documentary advertising account
なぜ重要か
テック富豪が主要SNSや配信プラットフォームを支配する時代、批判的コンテンツの流通が構造的に制限されるリスクを示す事例となった。
TikTokは、Elon Muskを題材にした4時間のドキュメンタリー映画「Musk」の広告アカウントを永久停止した。配給会社Bleecker Streetは「政治的コンテンツ」を理由とする永久停止の通知を受け取った。同映画はMeta、YouTube、Xでも広告掲載を拒否された経緯があり、プラットフォームによる締め出しが相次いでいる。
Oscar受賞監督のAlex Gibney手がけるドキュメンタリー映画「Musk」が、またも大手プラットフォームの壁に直面した。Hollywood Reporterの報道によると、配給会社Bleecker StreetはTikTokから広告アカウントの「永久停止」を通告された。理由は「政治的コンテンツ」とされている。TechCrunchはTikTokにコメントを求めているが、執筆時点で回答はない。
これに先立ち、MetaとYouTubeもトレーラー広告の掲載を当初拒否していた。Metaは最終的に「エラーによるもの」と説明し、両プラットフォームとも広告を受け入れた。一方、Elon Muskが所有するXは広告掲載を一貫して拒んでいる。
国際配給を担うUniversalがいったり公開計画を揺さぶったことも明らかになったが、Gibney監督は現在公開が前進していると確認している。「Musk」は先週末に4館限定で公開を開始し、現在は順次拡大上映中だ。来年にはHBO(現在はParamount/Skydanceの傘下)でのストリーミング配信も予定されている。
TikTokの米国事業は、Trump大統領の支持者として知られるLarry Ellisonが一部出資している。HBOを率いるのはEllison氏の息子David Ellisonだ。複数のプラットフォームオーナーとMuskの関係性が、広告拒否という形で映画の流通に影響を及ぼしている構図が浮かび上がっている。