新Alexa TabletはAmazonスマホの設計図か
原題: The New Alexa Tablets Feel Like a Blueprint for an Amazon Phone
なぜ重要か
Amazonがスマートフォン市場に再参入した場合、Android端末市場でGoogleやAppleへの新たな競合軸となり得る。
Amazonは2026年10月8日、廉価版「Fire Tablet」を廃止し、Android搭載・Google Play Store対応の新ブランド「Alexa Tablet」を発表した。新端末にはAlexa+の画面読み取り機能「On-Screen Intelligence」やライブ会話セッション、カメラを使った視覚認識機能が搭載されており、Reutersが報じたコードネーム「Transformer」のAmazonスマートフォン構想との共通点が指摘されている。
Amazonは「Fire Tablet」ブランドを終了し、AndroidベースでGoogle Play Storeを利用できる「Alexa Tablet」シリーズへ完全移行することを発表した。最大の特徴は、AIアシスタント「Alexa+」の大幅強化だ。
まず目を引くのが「On-Screen Intelligence」機能。AppleのSiriやGoogleのGeminiと同様に、画面の内容を読み取ってコンテキストに応じた回答を生成する。例えばYouTubeで商品動画を視聴中にその商品をAmazonカートへ追加したり、レストラン情報サイトを閲覧しながらオフィス近くの店舗を絞り込んだりといった操作が可能になる。
さらに「ライブセッション」機能では、Gemini LiveやChatGPTのVoice Modeのように自由形式の会話を継続的に行える。カメラを向けた対象物を認識して助言を提供する「視覚インテリジェンス」機能も新たに追加された。
Amazonのデバイス担当バイスプレジデント、Kevin Keithは「これらの機能を活かせる適切な製品がこれまでなかった」とWIREDに語り、Androidタブレットがその答えだと説明した。しかし、これらの機能はスマートフォンでこそ真価を発揮するという指摘に対し、Keithは笑いながら「それについては何も共有できない。面白いアイデアですね」とだけ述べた。
Amazonは2014年に「Fire Phone」を発売したが、アプリ不足・低迷する販売台数・過剰なギミック依存が災いして短期間で販売終了となった歴史がある。「Fire」ブランドの廃止は、この失敗の記憶を薄れさせる狙いもあるとみられている。Reutersは今年初め、Alexa+を中核に据えたコードネーム「Transformer」のスマートフォン開発を報じており、今回のタブレットはその試金石となる可能性がある。