AIが設計したオープンソースAIアクセラレータ「openTPU」
原題: OpenTPU – An open-source AI accelerator, developed by AI
なぜ重要か
AIがハードウェア設計を担う事例として、チップ開発のAI自動化がどこまで実用に達しているかを示す具体的な検証台となる。
FeSensが開発した「openTPU」がGitHubで公開された。AIエージェントがハードウェア設計を担当し、RTL(SystemVerilog)、ISA、シミュレータ、コンパイラ、プロファイラを単一リポジトリに収録。Xilinx Kintex-7搭載PCIeカード上でQwen3、LFM2.5、Qwen3.5といったLLMの実行を実証している。スター数は204、フォーク数は8。
「openTPU」は、AIエージェントがハードウェアアーキテクチャ設計を主導するプロジェクト「auto-arch-tournament」の知見をAIアクセラレータ領域に持ち込んだ実験的OSS。「AIが自分自身の推論を動かすチップを作れるか」という問いを起点に開発が進められた。
リポジトリにはハードウェア記述言語SystemVerilogによるRTL設計、独自の命令セットアーキテクチャ(ISA)、ビット完全なシミュレータ、カーネル言語とそのコンパイラ、そして実機PCIeカードを制御するホストソフトウェアが一式収録されている。デモ動画では、LFM2.5-230MをFPGAカード上で動作させながら、専用ツール「otpu-smi」がカードの利用率とDRAMバンド幅をリアルタイム表示する様子が確認できる。
対応ハードウェアはXilinx Kintex-7を搭載したPCIeカード。動作確認済みモデルはQwen3、LFM2.5、Qwen3.5の3種類。ライセンスはApache-2.0で商用利用も可能。
プロジェクトは学習目的も明示しており、「PythonでのMatmulからワイヤレベルまで、AIアクセラレータがどう動くかを理解したい人に最適」とREADMEで説明している。コミット数は1,356に達しており、継続的に開発が進んでいることがわかる。