Hinge創業者が新AIマッチングサービス「Overtone」に1800万ドル調達

原題: The founder of Hinge raised $18M to build a new AI dating service, Overtone

なぜ重要か

マッチングアプリ離れが進む中、音声AIと厳選型紹介という新モデルがデジタル婚活市場に変革をもたらす可能性がある。

HingeのファウンダーであるJustin McLeodは2026年7月14日、新たなAI活用マッチングサービス「Overtone」の立ち上げに向け1800万ドルを調達したと発表した。出資者にはHinge親会社のMatch Group、FirstMark Capital、Pace Capitalが参加。McLeodは昨年HingeのCEOを退任しており、同サービスは年内に一部地域でリリース予定。

HingeのファウンダーであるJustin McLeodは、新会社「Overtone」の1800万ドルの資金調達を発表した。HingeはTinderやOkCupidも傘下に持つMatch Groupが所有しており、そのMatch Groupが新会社への出資者の一つとなっている点が注目される。McLeodは昨年HingeのCEOを退任しており、今回が新たなスタートとなる。

Overtoneは自社を「AIを活用した音声・オーディオ中心のサービスで、厳選されたマッチング紹介を行う」と説明している。McLeodはブログ投稿の中で「Overtoneはマッチングアプリではない。数字・引用・写真でユーザーを数値化するようなソーシャルプラットフォームでも、不透明なアルゴリズムフィードでも、多数の相手と同時にLikeやマッチ、チャットをこなすものでもない」と強調した。

Hingeを作った本人がアルゴリズム型スワイプを批判するのは矛盾しているようにも見えるが、業界全体においてもユーザーの不満は顕在化している。2024年にForbes Healthが実施した調査では、マッチングアプリ利用者の78%が「燃え尽き感」を抱えていると回答。1000人の調査対象者は1日平均約51分をアプリに費やしているが、満足のいくつながりには結びついていないケースが多いとされる。

Overtoneのアプローチは、AIを会話の代替としてではなく、相性の良いマッチングを絞り込む手段として活用する点にある。McLeodは「各ユーザーを深く理解し、その人自身の声とストーリーに耳を傾ける。そして関係科学と丁寧な考察に基づき、本当に価値ある紹介だけを行い、なぜその相手が良いマッチだと思うかを透明な形で説明する」としている。

類似のアプローチをとるスタートアップとして、DittoやDate Dropも挙げられ、これらはスワイプ型ではなくAIによるペアリングを重視している。

Overtoneはまた、関係性の専門家であるEsther Perelが取締役会に参加することも発表。Match CEOのSpencer RascoffやリーダーシップアドバイザーのDiana Chapmanも取締役に就任する。サービスは年内に特定地域限定でリリースされる予定。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →