動画生成スタートアップPixVerseが439億円調達、評価額20億ドル超
原題: Video generation startup PixVerse raises $439M, valuation soars past $2B
なぜ重要か
動画生成市場で評価額20億ドル超の企業が誕生したことは、AI動画生成分野への大規模資本流入と商業化の加速を示す重要な指標となる。
シンガポール拠点の動画生成スタートアップPixVerseは2026年7月13日、Series C拡張ラウンドで総額4億3,900万ドルを調達したと発表した。今回の資金調達により企業評価額は20億ドルを超えた。新規投資家にはAlibaba、Mirae Asset、BlueFocusなどが名を連ねる。
シンガポールを拠点とする動画生成スタートアップPixVerseは、Series C拡張ラウンドで総額4億3,900万ドルを調達し、評価額が20億ドルを超えたと発表した。
同社は2026年3月にCDH Investments主導でSeries Cの初回ラウンドをクローズしており、Bloombergによればその規模は約3億ドルとされている。今回の拡張ラウンドの新規投資家には、Alibaba、Lollapalooza Capital、Ivy Capital、Grand Mount Capital、Eastern Bell Capital、Mirae Asset、BlueFocus、CloudAlphaが参加し、既存投資家のiGlobe PartnersとOCBCのLionX Venturesも継続参加した。
PixVerseは2023年にWang ChanghuとJaden Xieによって創業された。Changhuは以前ByteDanceでコンピュータービジョンの研究に従事しており、Xieは投資会社Lighthouse Capitalでエグゼクティブディレクターを務めていた。
同社は複数のモデルを提供している。コンシューマー・API向けのV-Seriesビデオモデル、プロフェッショナルな映像制作・商業ワークフロー向けのC-Seriesビデオモデル、そして今年初めにリリースされたゲーム開発・ワールドビルディング向けのR-Seriesワールドモデルである。ユーザーは最大4K解像度でオーディオ付き動画を生成できる。
コンシューマー製品の登録ユーザー数は1億5,000万人以上、月間アクティブユーザーは1,500万人以上に達している。画像から動画への生成料金は1分あたり4.80ドルという競争力のある価格を設定している。
Xie氏は競合状況について、「OpenAIはSora 2のサービスを終了し、MetaやTencentは高品質なビデオモデルを作れていない。品質基準を満たせる企業はわずかしかない」と述べた。また差別化要因についてはデータそのものではなくラベリング技術にあると強調し、ByteDance時代に培ったTikTokの視覚認識・推薦アルゴリズム構築の経験が活きていると説明した。
同社は今後、投資家でもあるAlibabaへの動画生成機能の展開を含め、グローバルでのエンタープライズ向け事業拡大を目指すとしている。