Squeak 6.1「Vanessa」リリース
原題: Squeak 6.1
なぜ重要か
30年の歴史を持つSmalltalk環境の大規模更新は、教育・研究用途での継続的な活用可能性を示す。
オープンソースのSmalltalk環境「Squeak」のバージョン6.1が正式リリースされた。開発陣は約4年ぶりとなる今回のリリースで、1,700件以上のパッチと9,000件以上のメソッド変更を統合。新しいツリーブラウザの導入やObjectlandの復活、プロセス管理カーネルの改善など多数の機能追加と修正が行われた。
Squeakプロジェクトは、Smalltalk環境の最新バージョン「Squeak 6.1」をリリースした。本バージョンは、2025年に逝去したSqueakJS開発者Vanessa Freudenberg氏(1972–2025)に捧げられ、「Vanessa」と命名されている。
前バージョンから約4年が経過しており、1,700件超のパッチと9,000件超のメソッド変更が含まれる大規模なリリースとなった。Squeakは今年で誕生30周年を迎える節目でもある。
主な新機能・改善点は以下の通り。
**新ツリーブラウザ**: クラスやカテゴリを階層的なMorphで表示・操作できる新しいツリーブラウザが追加された。色・マウス操作・キーボードショートカットが刷新され、[TAB]キーによる列単位検索や[CMD]+[F]/[G]による再帰的な「検索/次を検索」機能も導入された。ドラッグ中に1秒ホバーすると自動展開する機能など、ドラッグ&ドロップのサポートも強化された。
**Objectlandの復活**: 「Worlds of Squeak」としても知られるObjectlandが再び利用可能になった。
**カーネルインフラの改善**: プロセスのシミュレーション・アンワインド・スケジューリング、クラスの再形成に関するカーネル基盤が複数修正・改善された。
**ツールセット・UIの強化**: コードの検査、デバッグ、プロファイリング、バージョン管理に関するツールやユーザーインターフェースが多方面にわたって改良された。テキストエディタではリンクのホバー時に下線表示、引用符の自動エスケープ処理なども追加されている。
リリースノートはSqueak内でインタラクティブに閲覧することを想定して設計されており、SqueakJSによるブラウザ上での試用も可能となっている。