Valar Atomicsが10億ドル調達、Sequoiaが主導
原題: Sequoia’s Shaun Maguire leads $1B round for nuclear startup Valar Atomics
なぜ重要か
AI向けデータセンターの急増による電力需要増を背景に、SMR分野への大型資本流入が加速していることを示す事例として注目される。
核融合スタートアップのValar Atomicsは2026年8月3日、SequoiaのパートナーであるShaun Maguireが主導する10億ドルの株式資金調達を完了したと発表した。また、EreborなどのバンクからAのクレジットライン2億ドルも確保した。Bloombergはバリュエーションを60億ドルと報じている。
小型モジュール炉(SMR)を開発するValar Atomicsは、創業者兼CEOのIsaiah Taylorが2026年8月3日、Sequoiaのパートナー・Shaun Maguireが主導する10億ドルの株式ラウンドの完了を発表した。Maguireは同社の取締役会にも参加する。加えて、Ereborおよびその他の銀行から2億ドルのクレジットラインも獲得している。バリュエーションは非公開だが、Bloombergは60億ドルと報道した。
Valar Atomicsが開発するSMRは、従来の原子炉より安価かつ迅速に建設できる工場製の小型発電施設。同社は2026年6月、自社のWard 250リアクターでNvidiaのBlackwellシステムへの電力供給実験に成功したと発表。さらにNvidiaと共同で、水を使わない30MW規模のAIファクトリーを開発する契約を締結している。
同社によれば、NOVAコアの完成には2年を要したが、Ward 250の臨界到達には7カ月で達成できたとしており、「リアクターを製造するたびに開発サイクルが短縮され、年間数十基から数百基、最終的には数千基の製造を目指す」と述べている。今回の資金調達により、SMRの量産体制構築という次の目標に向かうとしている。
SMR分野では競合も活発で、直近ではAntaresが4億7,000万ドルを調達、X-energyがIPOで10億ドルを調達している。Valarの今回のラウンドには、Apandion Capital、Atreides Management、Conviction、Dream Ventures、HOF Capital、Point72 Ventures、Riot Ventures、Snowpoint Ventures、Valor Equity Partnersも参加した。