Base Powerが追加で10億ドル調達、家庭用蓄電池で電力網を支援
原題: Base Power raises another $1B to save the grid using backyard batteries
なぜ重要か
AIデータセンター拡大と電力需要急増を背景に、分散型蓄電池ビジネスが大規模資本を集め始めており、電力インフラの新たな担い手として注目される。
家庭用蓄電池サービスを展開するBase Powerは2026年8月3日、Series Dラウンドで10億ドルの資金調達を発表した。ポストマネー評価額は130億ドル。同社は現在1日あたり約100台のバッテリーを設置しており、累計導入量は500メガワット時超。新製品「Base Core」も同日発表した。
テキサス州オースティンを拠点とする家庭用蓄電池スタートアップのBase Powerは、前回の10億ドル調達から1年も経たずに、再び10億ドルの資金調達を完了したと発表した。Series Dラウンドはポストマネーベースで130億ドルの企業評価額となる。
リード投資家はRibbit、Addition、Valor Equity Partners、JPMorganChaseのStrategic Investment Groupが務め、Altimeter、D1 Capital Partners、Sands Capital、Coatue、Layer Global、Energy Impact Partners、Thrive Capital、a16z、Lightspeed、Trust Ventures、CapitalGなども参加した。
同社は現在1日あたり約100台のバッテリーを設置しており、年末までにこれを倍増させる計画。これは1日あたり約8メガワット時の導入量に相当する。過去数年間で累計500メガワット時超の蓄電設備を設置済みだ。
同日、オースティンの自社工場で製造する新型家庭用バッテリー「Base Core」も発表した。容量は39.2キロワット時で、競合他社製品を大幅に上回る。顧客は1台または2台から選択可能。
料金体系はサブスクリプション型を採用しており、ヒューストン地区では設置費695ドル、月額19ドル、電力料金1キロワット時あたり13.1セントという構成。同社はバッテリーの所有権を保持し、需要の高い時間帯に蓄電した電力を電力網に売却することで収益を得る。規制市場では公益事業者と連携し、電力網の負荷軽減に向けて顧客宅にバッテリーを設置する。停電時には40キロワット時近い容量で1日以上の自家発電が可能。
同社はテキサス州とイリノイ州で事業を展開しており、後者はデータセンターが集積するPJM管轄エリアの一部にあたる。CEOはZach Dell氏が務め、父のDell CEOであるMichael Dell氏は今回のラウンドには参加していない。