Saudi AramcoがMitti Labsに出資、アジアの稲作省水化へ

原題: Saudi Aramco backs India’s Mitti Labs to make Asia’s rice farming more water-resilient

なぜ重要か

世界人口の半数以上が主食とする米の生産において、節水・脱炭素化技術のスケールアップは食料安全保障と気候変動対策の両面で重要な意義を持つ。

Saudi Aramcoのベンチャー部門Aramco Venturesが主導し、インド発の気候テックスタートアップMitti Labsがシリーズ Aで950万ドルを調達した。累計調達額は1,250万ドルに達する。同社は衛星画像・AI・現地調査を組み合わせたプラットフォームで、アジアの小規模農家の稲作における節水とメタン排出削減を目指す。

ニューヨークとベンガルールを拠点とするMitti Labsは2026年8月5日、950万ドルのシリーズA資金調達を完了したと発表した。ラウンドをリードしたのはSaudi AramcoのベンチャーアームであるAramco Venturesで、既存投資家のLightspeed Indiaのほか、Godrej Industries Group、Cisco、Francis Family Fund、Volta Circleも参加した。2024年7月に実施した300万ドルのシード資金調達と合わせ、累計調達額は1,250万ドルとなった。

同社のプラットフォームは、商用・公共衛星が提供する合成開口レーダー(SAR)画像(解像度50センチメートル〜10メートル)と、現地チームが蓄積した複数年分のフィールドデータを統合し、個々の水田の「デジタルツイン」を生成する。これにより、数万筆にわたる小規模農家の圃場(平均面積約1ヘクタール)の作物状態・水使用量・メタン排出量をリモートで監視できる。共同創業者のXavier Laguarta氏は、競争優位性は衛星画像そのものよりも、AIモデルの訓練に用いる独自データセットにあると説明している。

農家が採用する交互灌漑などの水管理手法により、収量を落とさずに水使用量を約40%、メタン排出量を50%以上削減できるとしており、生成されるカーボンクレジットが農家の追加収入源にもなる。同社はカーボンクレジットの販売とGeoAIプラットフォームの提供の両面から収益を得ており、顧客にはGoogleやAmerican Airlinesと提携するカーボンマーケットプレイスのCool Effectなどが含まれる。

農家との連携規模は2024年シーズンの約8,000人から今シーズンには10万人超へと急拡大し、従業員数も150人を超えた。同社は2030年までに数百万人の小規模農家への普及を目標に掲げている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →