Lucid、14億ドル削減とロボタクシーで再建計画
原題: Lucid’s turnaround plan hinges on $1.4B in cash savings, robotaxis
なぜ重要か
大手EVメーカーが大規模リストラとロボタクシー参入を同時進行させる事例として、業界の収益化競争と事業転換の動向を示す重要な指標となる。
Lucid Motorsは2026年8月4日、新CEOのSilvio Napoli氏主導による「オペレーショナル・リセット」計画を発表した。設備投資5億ドル削減、在庫6〜8億ドル削減、運営費2億ドル削減を通じ合計14億ドルの現金節約を目指す。またロボタクシー事業、サウジアラビア工場、中型EV投入を「必勝課題」と位置づけた。
Lucid Motorsは2026年第2四半期決算発表の場で、14億ドルの現金削減を軸とした経営再建計画を公表した。計画は設備投資削減(5億ドル)、在庫圧縮(6〜8億ドル)、運営費削減(2億ドル)の三本柱で構成され、Napoli CEOは「成功すれば2027年以降も十分な流動性を確保できる」と説明した。
Napoli氏は決算説明会で「我々の事業運営は変わらなければならない」と明言し、製品を準備が整わないまま市場投入したことや品質問題への対応の遅さ、複雑な意思決定構造などを問題点として列挙した。再建に向け同氏はCFO・CTO・最高顧客責任者・最高デジタル責任者・最高変革責任者など幹部を相次いで採用。直属の部下数を半減させたほか、6月には全従業員の18%にあたる約1,500人を削減した。これは同年2月に実施した12%削減からわずか4カ月後のことであった。アリゾナ州Casa Grande工場の第2シフトも廃止しており、これらの措置で年間1億5,800万ドルの削減効果を見込む。
一方、第2四半期の業績は依然として厳しい。売上高は前年同期の2億5,940万ドルから4億500万ドルへ増加したものの、純損失は8億5,530万ドル(1株あたり2.80ドル)から12億6,000万ドル(同3.30ドル)へと拡大した。第2四半期末時点の総流動性は30億ドルとなっている。
Napoli氏が「必勝課題」として挙げた優先事項は3つある。第一に中型EV「Cosmos」の投入、第二にサウジアラビアのAMP-2工場の完成、第三にUberおよびNuroとの連携によるロボタクシープログラムである。これらの新規事業が将来的な収益化の柱となることが想定されている。