LAPDがFlock Safetyとの契約を更新せず終了

原題: LAPD lets contract with surveillance giant Flock expire

なぜ重要か

米国第3位の警察組織がプライバシー問題を理由に大手監視技術企業との契約を打ち切ったことは、ナンバープレート追跡技術の普及と市民の自由を巡る法的・社会的議論を加速させる契機となる。

ロサンゼルス市警(LAPD)は2026年7月13日(土)、監視カメラ大手Flock Safetyとの3年間の契約を更新せず失効させた。LAPDの最高情報責任者Dean Gialamasは「市民の自由・公民権・プライバシー、およびデータ収集に関する重大な懸念」を理由に挙げた。LAPDは米国で3番目に大きな警察組織であり、Flockにとって最大規模の政府顧客の一つだった。

LAPDは、ジョージア州アトランタに本拠を置く監視技術企業Flock Safetyとの契約を土曜日をもって終了させた。Flock Safetyは全米に少なくとも8万台のナンバープレート読み取りカメラを展開し、警察や連邦機関が車両を追跡できるシステムを提供している。これらのカメラはLAPDではなくFlock自身が運営している。

LAPDの最高情報責任者Dean Gialamasは「このカメラから収集されるデータ、プライバシー、セキュリティ、データ共有に関する懸念が契約上で解決されるまで、Flockのサービス利用を中断せざるを得なかった」と述べた。LAPDはプライバシーとデータ保管に関する新たな契約条項の策定を求めているとされる。

Flock Safetyの広報担当Holly Beilinは、契約失効は「驚きだった」としつつ、「現在広まっている誤解を解消できる自信がある」とコメントしたが、具体的な「誤解」の内容については明らかにしなかった。

LAPD以外にも、カリフォルニア州マウンテンビューやメイン州サウスポートランドなど複数の都市がFlock Safetyとの契約を解消している。理由はプライバシーへの懸念のほか、連邦移民当局がカメラ映像をサンクチュアリシティ政策に違反する形で移民追跡に活用したとの懸念も含まれる。

地域住民によるFlock Safetyカメラの撤去や袋による覆いといった実力行使も報告されており、一部地域では当局の許可なくFlock Safetyがカメラを再設置したケースも確認されている。また研究者らは、ナンバープレート認識の誤検知によって無実のドライバーが警官に停車・拘束・銃口を向けられる事案が増加していると指摘している。契約失効後もFlock Safetyのカメラが引き続き録画を続けるかどうかは現時点では不明。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →