Even Healthcare、5000万ドル調達でインド病院市場に挑む
原題: Khosla Ventures doubles down on Even Healthcare to challenge India’s hospital economics
なぜ重要か
インドの民間医療市場は過剰診療問題が長年の懸案で、成果連動型モデルの実証は保険・ヘルスケックIT両業界に構造変化を迫る可能性がある。
インドのスタートアップEven Healthcareは、Khosla Ventures主導のシリーズBラウンドで5000万ドルを調達した。Alpha Waveも参加し、評価額は18カ月前の3倍となる3億ドル。累計調達額は1億2000万ドルを超え、同社はベンガルールで独自病院の展開を加速する。
Even Healthcareは2026年10月、Khosla Ventures主導のオール・エクイティ型シリーズBで5000万ドルを調達した。Alpha Waveも出資に参加し、評価額は3億ドル。18カ月前の評価額から3倍に跳ね上がった。累計調達額はこれで1億2000万ドルを突破する。
インドの病院の多くは、患者に不要な検査や手術、長期入院を勧めることで収益を上げる構造が根強い。Even Healthcareはその仕組みを変えることを目指す。創業者のMayank Banerjeeは2021年、Matilde GiglioとAlessandro Ialongo とともに同社を設立した。
当初はパートナー病院に患者を送るモデルを採用していたが、不要な検査や手術の推奨が相次いでいることを確認した後、自社で病院を建設・運営する方針に転換した。「患者が不満を抱えるだけでなく、保険会社にとっても経済的に割に合わない。だから自分たちで解決することにした」とBanerjeeはTechCrunchに語った。
現在、ベンガルールに2つの病院を開業済み。いずれも減価償却費を除いた営業利益で、開業から1年以内に黒字化したという。今回の調達資金を活用し、同市内にさらに5施設を今後6カ月以内に開設する計画だ。
医師報酬の仕組みも独特だ。検査件数や手術件数に連動した歩合制ではなく、医師には固定給を支払う。ただし患者が報告する臨床アウトカムに基づくボーナス制度は設けており、「良い結果」に報いる設計になっている。病院経営陣への報酬体系にも同じ原則が適用される。
Khosla Venturesの創業者Vinod Khoslaは声明の中で、「これまでの臨床・経済的な結果を見て、このモデルがインドとその先に通用すると確信した」と述べた。Khosla Venturesは2021年のシード段階からEvenに投資を続けており、今回はさらに踏み込んだ形となる。