Stanford卒業式でPichai氏に抗議退場
原題: ‘It’s a Modern-Day Draft’: Why Stanford Students Walked Out on Sundar Pichai’s Commencement Speech
なぜ重要か
Big Techの軍・政府契約への若者の抵抗が可視化され、テック企業の社会的責任と人材獲得戦略に影響を与える可能性がある。
2026年6月、Stanford大学の卒業式でGoogle CEO Sundar Pichai氏が祝辞を述べた際、100人以上の学生が退場する抗議行動が起きた。学生たちはGoogleが米国・イスラエル政府およびICEと結んでいる契約に反対しており、CNNやBBCが報道、動画は数百万回再生された。
2026年6月に行われたStanford大学の卒業式で、Google CEOのSundar Pichai氏が祝辞を述べた際、100人を超える学生が式場を退場する抗議行動を展開した。WIREDは主催者のAmanda CamposとEva Jonesにインタビューし、その背景と目的を詳しく伝えた。
抗議の主な理由はAIそのものではなく、GoogleがアメリカおよびイスラエルのDoD(国防総省)、さらに移民・関税執行局(ICE)と結んでいる契約への反対だった。Camposは「現代の徴兵制だ」と表現し、Pichai氏の祝辞がAIに言及していなかったにもかかわらず行動を起こした理由として、Googleの軍・政府向けビジネス全体への抗議であることを強調した。
Camposはブラジル出身で環境政策を専攻し、Silicon Valleyの化石燃料資金に疑問を持ったことが活動のきっかけとなった。2023年10月以降は組織化に本格的に取り組んだという。
この抗議はCNNやBBCなど国際メディアが報道し、関連動画はオンラインで数百万回再生されるなど、大きな社会的反響を呼んだ。背景には、若者のAIへの不信感の高まりもある。Gallupの調査によると、Z世代のAIへの肯定的感情は著しく低下しており、「AI技術に興奮している」と答えた回答者はわずか22%にとどまり、42%がAIに関する不安を抱えていることが示された。
主催者たちはGoogleの方針変更を実現させるには至らなかったとしながらも、国際的な注目を集めたことで問題提起に成功したと語っている。