BP、20年続けた社内ベンチャー部門を閉鎖
原題: Oil giant BP shutters its corporate venture arm after 20 years
なぜ重要か
エネルギー大手のCVCが相次いでクリーンテック投資から撤退する動向は、気候テクノロジー分野への民間資金の流入構造に影響を与えるため注目される。
石油大手BPは2026年7月16日、2007年設立のコーポレートベンチャー部門「BP Ventures」を閉鎖すると発表した。保有するポートフォリオの大半(10社超)を北欧のプライベートエクイティ会社Verdaneに売却する。売却完了は2027年第2四半期を見込んでいる。
BPは2026年7月16日、約20年にわたって運営してきたコーポレートベンチャー部門「BP Ventures」を事実上閉鎖すると発表した。保有ポートフォリオの過半数にあたる10社超を、北欧のプライベートエクイティ会社Verdaneに売却する契約を締結した。売却の完了は2027年第2四半期を予定している。
BP Venturesは2006年に設立(部門としての公式ローンチは2007年)され、グリーン水素、電動モビリティ、ライドヘイリング、自律走行車、プライベートジェットチャーター、地熱エネルギーなど、エネルギー転換に関連する幅広い分野に投資してきた。Axiosの報道によれば、ポートフォリオの評価額は約12億ドルと、設立以来の投資総額とほぼ同額にとどまっており、財務的に大きなリターンを生んだとは言えない状況だった。
BPは公式声明の中で、「テクノロジーが自社ビジネスに価値をもたらす可能性のある一部の投資については引き続き保有する」と説明したが、具体的にどの企業を手元に残すかについては明らかにしなかった。また、BP Ventures従業員の処遇については「各地域の法的・規制上の要件を理由に」コメントを避けており、人員削減が生じる可能性が高いとみられる。
BPは2026年初頭にもクリーンエネルギー事業からの方針転換を表明しており、今回のベンチャー部門閉鎖はその流れを加速させるものとなった。