IBMのCEO、オープンウェイトモデルのオンプレ活用を推奨
原題: IBM CEO says open weight models are now good and cheap on-prem
なぜ重要か
オープンウェイトモデルのコスト優位性が明確になったことで、オンプレミスAI投資の意思決定が加速し、クラウド型AIサービスとの市場競争が本格化する。
IBM CEOのArvind Krishnaは2026年10月22日のQ3決算説明会で、オープンウェイトAIモデルが現在はフロンティアモデルの90%の性能を発揮しながらトークンコストは10〜25%に抑えられると述べた。2024年にはベンチマークスコアで70対20〜30程度の差があったが、2025年末には70対50まで縮まり、企業のオンプレミス導入に十分な水準に達したとの見方を示した。
IBMのCEO Arvind Krishnaは、同社のQ3決算説明会において、オープンウェイトAIモデルがエンタープライズのオンプレミス用途として十分に実用的な段階に達したと投資家に向けて説明した。
Krishnaによれば、2024年時点では広範なベンチマークにおいてクローズドのフロンティアモデルがスコア70を記録する一方、オープンモデルは20〜30程度にとどまっていた。しかし2025年末にはその差が縮まり、オープンモデルは50程度まで向上したという。現在はフロンティアモデルの約90%の性能を持ちながら、トークンコストはその10〜25%で済むと同氏は強調した。
「コストが10分の1で、性能が最良モデルの90%であれば、どちらを選ぶかは単純な問いだ」とKrishnaはコメント。メール要約・契約書確認・顧客対応・メール作成といった多くの業務タスクはオープンモデルで十分に対応できるとした。一方、一部のタスクではフロンティアモデルが依然として必要になるとも認めている。
こうした状況を背景に、IBMはオンプレミスのAIインフラへの需要が急増していると説明。Krishnaは2〜3ラック程度の規模で実用的なAI基盤を構築できると述べた。しかし、その実装には高い技術的ハードルが伴うとも指摘。「カーネルエンジニアはどこにいるのか。ネットワークの近接性を考慮したGPUクラスタリング、結果のキャッシング最適化、誰が担当するのか」と企業側の課題を列挙した。具体的な解決策として、IBMはAI展開を簡易化するソフトウェアの提供を進めていくと示唆するにとどめた。