Glow、12億ドル評価でステルス脱却しエンドポイントセキュリティ市場に参入

原題: Glow emerges from stealth at $1.2B valuation to challenge endpoint security in the AI era

なぜ重要か

生成AIの普及でエンドポイントが新たな攻撃対象となる中、AIネイティブなセキュリティ市場の急拡大を示す象徴的な資金調達事例として注目される。

サイバーセキュリティスタートアップのGlowは2026年7月22日、評価額12億ドル(ユニコーン)で1億8000万ドルのシリーズA資金調達を完了しステルスを脱却した。MetaおよびSnowflake出身の幹部が2025年に創業し、AIエージェントを活用した企業向けエンドポイントセキュリティプラットフォームを提供。Sequoia CapitalやCyberstartsなど複数のVCが出資した。

米カリフォルニア州パロアルトを拠点とするGlowは、企業の従業員デバイス上で動作するソフトウェア・AIエージェント・開発者ツールを監視・制御するエンドポイントセキュリティプラットフォームを開発している。同プラットフォームは専用AIエージェントを用いて企業環境を継続的にマッピングし、リアルタイムでリスクを評価してセキュリティポリシーを適用する仕組みだ。

今回調達した1億8000万ドルの全額株式型シリーズAラウンドには、Sequoia Capital、Cyberstarts、Greenoaks、Redpoint Venturesがリードとして参加し、Index Ventures、Swish Ventures、Lux Capital、Operator Collective、Holly Venturesも加わった。

共同創業者でCEOのRoi Tiger氏はMetaのエンジニアリング担当バイスプレジデント出身。共同創業者にはSnowflakeでサイバーセキュリティ戦略を統括したOmer Singer氏、ClarotyのR&Dバイスプレジデント出身のOphir Arie氏、MetaのエンジニアリングリーダーだったArnon Joseph氏が名を連ねる。COOにはUnited AirlinesおよびDocuSignの元CISOで、GoogleによるWizの320億ドル買収時に取締役を務めたEmily Heath氏が就任している。

Tiger氏は「過去10年はクラウドとSaaSへの移行が続いたが、AIがこれまでにない形でエンドポイントに降りてきた」と語り、AIの台頭が従来型エンドポイントセキュリティの見直しを迫っていると説明した。Anthropicが公開したMythos AIモデルがソフトウェア脆弱性の特定・悪用において高度な能力を示したことも、AI支援型サイバー攻撃への懸念を高めている背景にある。

プラットフォームの推論基盤にはAmazon Bedrock経由でAnthropicおよびGoogle Geminiのモデルを採用しつつ、企業コンテキストの提供とセキュリティタスクの信頼性向上を目的とした独自ソフトウェアも開発している。既にヘルスケア・小売・金融サービスなど複数業界で有償顧客を持ち、典型的な導入規模は数万台のデバイスに及ぶが、顧客名や顧客数の公表は控えている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →