米当局、自動運転車が緊急車両を妨害と警告

原題: Feds demand autonomous vehicle companies stop interfering with first responders

なぜ重要か

AVの緊急対応問題が規制当局の正式な行動対象となったことで、業界全体の安全基準策定や市場拡大の方向性に直接影響する可能性がある。

米国道路交通安全局(NHTSA)のJonathan Morrison長官は2026年7月8日、自動運転車(AV)開発各社に対し、緊急車両や法執行機関の活動を妨害することは容認できないとする指令を発出した。NHTSAは月末までに各社から解決策の提示を求めており、対応しない場合は人間のドライバーと同様に責任を問う姿勢を示した。

NHTSAのMorrison長官は書簡の中で、「無人AVが警察や救急・消防などの第一応答者の活動を妨害する明確なパターンが確認された」と指摘した。具体的には、救急車や消防車の進路を遮断したケース、フラッシュライト・発炎筒・煙・炎・カラーコーンといった基本的な安全状況を認識・対応できなかったケースが挙げられている。

書簡は特定企業を名指しにしていないが、内容はロボタクシー事業者、特に米国最大のロボタクシー運営会社であるWaymoを念頭に置いていると示唆されている。Waymoはコメントを控えた。TechCrunchの過去の調査では、ロサンゼルス・フェニックス・サンフランシスコなど複数都市でサービスを展開するWaymoが、今年3月時点で少なくとも6件の第一応答者とのトラブルを起こしていたことが判明している。うち1件は銃乱射事件の対応中に警察官が車両を移動させたケース、また6月には集合住宅のガス爆発現場へ向かう緊急車両の通行を妨げたWaymo車を警察官が移動させる映像が記録されている。

Morrison長官は「緊急現場は稀なエッジケースではない」と強調し、「こうした状況を検知・適切に対応できないことは機能上の不備だ」と断言した。NHTSAは月末までに各社からの解決策提出を求めているが、要求を無視した場合の具体的な制裁内容や、許容される解決策の基準については明示していない。ただし、緊急車両を妨害した人間ドライバーが罰金や禁固刑の対象となるのと同様に、企業にも責任を取らせる意向を示唆している。

あわせてNHTSAは、連邦自動車安全基準(FMVSS)の改定も進行中であることを発表した。この改定はステアリングホイールやペダルを持たない車両を開発するTeslaやZooxなどに恩恵をもたらす可能性がある。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →