連邦判事がFlockを「無差別大量監視」と断定

原題: Federal judge calls Flock ‘indiscriminate mass surveillance’

なぜ重要か

令状なし照会の違憲判断が積み重なれば、自動ナンバープレート読み取り市場全体の規制強化と事業モデルの見直しを迫る可能性がある。

米連邦判事Sara Hillは2026年10月、オクラホマ州タルサの保安官補がFlock Safetyを使い令状なしにナンバープレートを照会したことが、女性の憲法修正第4条の権利を侵害したと判断した。証拠は「毒の木の果実」として排除され、Flockシステムを「無差別大量監視」と明示的に批判した。

今回の判決は拘束力のある先例を作るものではないが、連邦判事がFlock検索を違憲と判断した事例として初期のものの一つとなった。

事案の経緯はこうだ。タルサの保安官補が「カリフォルニアナンバーだった」という理由のみでFlock Safetyのデータベースに女性の車のナンバープレートを照会。その移動履歴を根拠に車内を捜索し、91ポンド(約41kg)のメタンフェタミンを発見したとされる。しかしHill判事はFlock照会後に得られたすべての証拠を「毒の木の果実」として排除した。

Hill判事は判決文でさらに踏み込み、公共の場での位置情報であっても、「法執行機関が無差別かつ受動的に長期間にわたって行動を記録し、その情報を都合よく任意の目的で使用できる状態になれば、憲法上の問題が生じる」と指摘。Flockは個人を対象にした監視ではなく、ネットワーク接続されたカメラの前を通過するすべての車両の情報を常時収集し、法執行機関の要求に応じて提供するツールだと述べた。

批判の動きは司法にとどまらない。フロリダ州やテキサス州を含む複数の地方・州政府がFlock Safetyの使用中止を表明。同週金曜日にはバーニー・サンダース上院議員が連邦機関によるFlock等の自動ナンバープレート読み取り装置の使用を禁止する「Block Flock Act」を提出した。

Flock SafetyのCEO Garretty Langleyはプライバシーと安全の「妥協点」を訴えるとともに、同システムを使って法執行官にストーキングされた女性たちへの謝罪を行った。相次ぐ契約解除の影響を受け、同社は従業員に対して自発的な早期退職プログラムを提示したとも報じられている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →