テスラ蓄電池事業に自動車各社が参入競争
原題: Everyone wants a piece of Tesla’s battery business
なぜ重要か
自動車業界がEVから蓄電池事業へ事業軸を拡大し、高収益性と成長性を追求する戦略転換を示している
GMが火曜日にナトリウムイオン電池を使った新しい蓄電システムを発表した。テスラ、フォードに続く参入で、米国の蓄電池市場は過去2年で倍増している。2030年までに年間110GWh超の設置が予想される。テスラは昨年57GWhの82%を占め、エネルギー事業の粗利率は約30%に達している。
GMが蓄電池市場への本格参入を発表し、自動車メーカー間の競争が激化している。テスラ、フォードに続くGMの参入により、エネルギー貯蔵市場をめぐる争奪戦が本格化した。米国のEV販売が停滞する一方、大型定置用蓄電池の売上は過去2年で倍増している。ソーラーエネルギー産業協会は2030年までに年間設置容量が110GWhを超えると予測しており、現在の約2倍の規模となる。市場拡大の背景には3つのトレンドがある。最も顕著なのはAI向けデータセンターの拡張で、データセンターのエネルギー需要は10年代末までに3倍近く増加する見込み。同時に輸送、製造、空調システムなど経済の広範囲にわたる電化が進んでいる。GMのバッテリー・サステナビリティ担当副社長カート・ケルティ氏は「データセンターが成長の大部分を占めるが、データセンター抜きでも市場は急速に拡大し始めた」と述べた。蓄電池分野への参入は自動車メーカーだけでなく、スタートアップも大型資金調達を実施している。Base Powerが10月に10億ドルのシリーズC調達でテキサス州外への展開を目指し、Lunar Energyは家庭向け蓄電池販売で2億3200万ドルを調達した。テスラは現在市場シェアの大部分を占めており、昨年設置された57GWhのうち82%を担当した。同社のエネルギー事業の年間収益は2023年以降倍増し、粗利率は約30%でEV事業の約2倍、一般的な自動車メーカーの3倍以上となっている。GMの過去15年間の平均粗利率は11%強にとどまる。GMは今回、ナトリウムイオン電池という新しい化学組成を採用した。同技術は材料が安価で豊富、冷却システム不要、リチウムイオン電池より多くの充放電サイクルに耐えられるという利点がある。