オランダASN銀行、GrapheneOS含む非Google Androidをブロック

原題: Dutch 'idealist' bank ASN blocks non-Google Android, including GrapheneOS

なぜ重要か

銀行アプリのPlay Integrity API依存が広がる中、プライバシー重視OSユーザーの金融排除という構造的問題が顕在化している。

オランダの「理想主義」を掲げるASN銀行が、Google Play ServicesのインストールされていないAndroid端末からの同行アプリへのアクセスをブロックしていることが、GitHubのプライバシー重視ユーザーによる互換性レポート(Issue #105)で明らかになった。GrapheneOSなどプライバシー強化型OSを使うユーザーがログインできない状態が報告されている。

GitHubリポジトリ「banking-apps-compat-report」のIssue #105では、ASN銀行アプリ(バージョン2.40.2)がGoogle Play Servicesなしでは動作しないことが複数のユーザーによって確認されている。

2022年7月に最初の報告が投稿された際、Pixel 6 ProでGoogle PlayおよびGoogle Play Servicesなしで動作したという証言があり、一度「完了」としてクローズされた。しかしその後、別のユーザーが「顧客の端末で試したが、Google Play Servicesなしではログインできない」と反論し、Issue は再び注目を集めた。

ASN銀行はオランダのDe Volksbank傘下で、環境・社会への配慮を前面に打ち出す「理想主義的な銀行」として知られる。その一方で、同行のモバイルアプリはGoogleのエコシステムへの依存を前提とした設計になっており、プライバシーを理由にGrapheneOSやCalyxOSなどのカスタムROMを選ぶユーザーを事実上排除している。

GrapheneOSはPixelデバイス向けのセキュリティ強化型Androidディストリビューションで、Google Play Servicesをサンドボックス環境で選択的に使用することもできるが、完全に排除した構成ではASN銀行アプリへのアクセスが不可能になる。SafetyNet(現在はPlay Integrity APIに移行)の適用が原因とみられているが、Issue内での確認は「Unsure(不明)」とされている。

銀行アプリがGoogle Play ServicesやPlay Integrity APIへの依存を強めることは世界的な傾向だが、プライバシーやデジタル主権を重視するユーザーにとっては、金融サービスへのアクセスそのものが制限されるという問題をはらんでいる。

出典

github.com — 元記事を読む →