Jio、インド最大IPOで3,200億円超調達へ

原題: Ambani’s Jio seeks to raise $3.2B in what could be India’s biggest IPO

なぜ重要か

インド最大IPOの実現はアジア新興市場への機関投資家マネーの流入を加速させ、現地テック・通信セクターの評価基準を塗り替える可能性がある。

インド富豪Mukesh AmbaniのReliance Industries傘下デジタル部門Jio Platformsは、最大32億ドル(約4,800億円)を調達するIPOを申請した。株価レンジは1株1,065〜1,119ルピー、募集株数は最大2億7,000万株。申し込み期間は10月21〜23日で、上限価格での時価総額は約1,083億ドル(約16兆円)に達する見込み。インド過去最大のIPOとなる可能性がある。

Jio Platformsは2016年のサービス開始以来、無料データと低価格プランで急拡大し、現在はインド最大の通信事業者として5億2,400万人超の契約者を抱える。Bharti Airtel、Vodafone Idea、国営BSNLをいずれも上回る規模だ。

今回のIPOが成立すれば、2024年に実施されたHyundai Motor Indiaの約2,787億ルピー(当時約33億ドル)を超え、インド史上最大の株式公開となる。上場後の時価総額は最大約103兆ルピー(約1,083億ドル)と算定されており、2020年時点の評価額49.1兆ルピー(当時約650億ドル)から大幅に上昇した。

2020年にはMetaが57億ドル、Googleが45億ドルをそれぞれ出資しており、今回のIPOはその後の公開市場からの評価を問う試金石ともなる。

財務面では、2026年4〜6月期の売上高が前年同期比約12%増の3,917億ルピー(約41億ドル)、純利益は9%増の776億ルピー(約8億1,600万ドル)。調達資金の最大2,750億ルピー(約29億ドル)は、通信子会社Reliance Jio Infocommの債務返済に充てられる予定で、残余は一般事業目的に使用する。Reliance Industries株主向けに最大250億ルピー相当、従業員向けに50億ルピー相当の株式が割り当てられ、従業員には1株54ルピーの割引も適用される。

一方、IPO直前にElon MuskがAmbaniを名指しで批判し、Starlinkのインド参入を阻もうとしていると非難した。ただしJioとライバルのAirtelはすでにSpaceXとStarlink販売契約を締結しており、インド当局もMuskの主張を否定している。Jioは通信にとどまらず、ブロードバンドやクラウドサービスにも事業を広げており、上場後の成長戦略が注目される。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →