Allstate、VMware撤退後にBroadcomが監査を乱発と主張

原題: Allstate accuses Broadcom of auditing it because it quit VMware, CA

なぜ重要か

BroadcomによるVMware買収後の顧客離れと監査を巡る法的紛争が表面化し、エンタープライズ向けソフトウェアライセンス市場における買収後の顧客関係管理のあり方に業界の注目が集まっている。

米保険大手Allstate Insurance Companyは、VMwareおよびCA Technologiesとの契約更新をしないと決定した後、Broadcomが報復的に4件の監査を一斉に開始したと主張している。これはBroadcom傘下のVMwareが2025年12月にAllstateを相手取り提訴した訴訟に対するAllstate側の反論であり、2026年6月12日付の書面で明らかにされた。

米保険大手Allstate Insurance Companyは、BroadcomによるVMwareおよびCA Technologiesのライセンス監査が、契約更新を断ったことへの報復として「場当たり的に」発動されたものだと主張している。The Registerが報じた訴訟文書によると、VMwareは2025年12月にAllstateを提訴し、ライセンス監査への不協力を問題視した。

VMwareの訴状によれば、同社は2025年3月にAllstateへ正式な監査通知を送付。Allstateは同年5月7日に受領を確認したとされるが、その後、監査パートナーのConnor Consultingを含む複数の連絡にも応じず、必要資料の提供を拒み続けたとVMwareは主張している。Allstateは2025年9月に「すべてのデバイスからVMwareを削除済みであり、Broadcomが提供したスクリプトの実行にはVMwareコンポーネントが必要なため対応不可」と通知。さらに10月には「全VMwareインスタンスを削除した」と伝え、監査義務は履行済みとした。

これに対しAllstateは、BroadcomがVMwareとCAに関する4件の監査を「同時かつ不合理に」開始したと反論。「VMwareに関しては、契約上の監査・報告義務を誠実かつ実質的に履行しており、原告の主張は根拠がない」と述べている。AllstateとVMwareは2008年から取引関係にあったとされる。

BroadcomによるVMware買収完了を機に、AllstateはVMwareとCAの両社から離脱を決断したとThe Registerは伝えている。AllstateはT-Mobile、Tesco、Western Unionなどと並び、Broadcom買収後にVMwareからの移行を進めた大手企業の一つとされる。BroadcomはArs Technicaのコメント要請に応じなかった。CA Technologiesに関する別訴訟も進行中である。

出典

arstechnica.com — 元記事を読む →