Groq、6億5000万ドルの資金調達を確認、Nvidia買収後の人員補強
原題: AI chipmaker Groq confirms $650M raise, re-staffs after Nvidia’s $20B not-acqui-hire deal
なぜ重要か
推論技術は需要が高く投資が活発な領域だが、Groq の主要 IP が Nvidia と共有される中での成功の可否が注視される。AI インフラ競争の構図を示す重要な事例である。
AI チップメーカーの Groq は 2026 年 6 月 22 日、6 億 5000 万ドルの資金調達ラウンドを発表した。同社は 2025 年 12 月に Nvidia とのライセンス契約により創業者兼 CEO のジョナサン・ロスを含む主要人材を失っており、今回の調達により人員補強と事業転換を図る。
Groq は創業 10 年以上前に Google エンジニアのジョナサン・ロスとダグ・ウィートマンにより設立され、AI 推論用の独自チップ「言語処理ユニット(LPU)」を開発していた。2025 年 12 月、Nvidia は Groq のテクノロジーに対する非独占的ライセンス契約を締結し、ロスと社長のサニー・マドラを含む複数の従業員を採用した。Nvidia は 2026 年 3 月の GTC イベントで、この知的財産を用いた「Nvidia Groq 3 LPX 推論ハードウェアシステム」を発表した。
今回の資金調達ラウンドはダラスの投資企業 Disruptive(創業者兼CEO のアレックス・デイビスが Groq の会長も務める)とフォートローダーデール拠点のヘッジファンド Infinitum が主導した。ウィートマンは Nvidia 買収後も Groq に留まり CEO に昇格した。同社は最後に 2025 年 9 月に 7 億 5000 万ドルの資金調達を実施した際、69 億ドルの企業評価額がついていた。
買収後、Groq は「neocloud」事業へのピボットを発表した。この事業は 2024 年に Groq が買収したデータ分析企業 Definitive Intelligence の創業者だったマドラが主導していた。neocloud はすでに北米、ヨーロッパ、中東、APAC 地域に 13 のデータセンターを展開し、500 万以上の開発者と数千の AI 企業にサービスを提供している。同社は週単位で数兆個のトークンを処理しているという。
Groq は経営陣の補強も行っている。前 xAI および Meta の幹部で米海軍出身のアラン・ライスを最高執行責任者(COO)として採用。また、エンタープライズクラウドソフトウェア企業 Apprenda の創業者シンクレア・シュラーを最高技術責任者(CTO)として、ラケッシュ・マルホトラを最高プロダクト責任者(CPO)として雇用した。マルホトラは以前マイクロソフトのクラウドプロダクト部門で約 10 年間勤務していた。