ElevenLabs CEO、評価額220億ドルで単独インタビュー

原題: 20 minutes with the CEO of ElevenLabs, now reportedly valued at $22B

なぜ重要か

設立4年でARR6億ドル・評価額220億ドルは、音声AI市場の成長速度と企業インフラへの深い組み込みを示す指標として注目に値する。

音声AI企業ElevenLabsのCEO、Mati Staniszewski氏がカナダ・トロントで開催されたNrthカンファレンスにてTechCrunchのインタビューに応じた。同社はARR6億ドルのペースで成長中で、設立わずか4年ながら投資家から220億ドルの評価額を得ていると報じられている。KlarnaやDeutsche Telekom、Cisco、Adobeなど大手企業に音声AI技術を提供している。

ElevenLabsはテキストを人間らしい音声に変換するAIモデルを手掛け、いわばAIの「音声レイヤー」を担う企業だ。Klarnaは米国3500万人の顧客向け電話サポートの一次対応にElevenLabsを採用しており、Deutsche Telekom、Cisco、Adobeのほか複数の政府機関も導入している。オーディオブックや吹き替え、音楽制作を手掛けるクリエイター向けにもプラットフォームを提供する。

Staniszewski CEOはインタビューで、ARRが6億ドルペースに達したと明かした。その内訳は、エンタープライズ向けが55%以上を占め、残りの45%の大部分はSMB、開発者、クリエイターが占めるという。

競合状況について、かつてElevenLabsの技術を使って音声モデルを訓練したDecagonが現在は独自モデルで競合していることを認めた。「モデル企業、プラットフォーム企業、アプリケーション企業の境界線が以前より曖昧になっている」と述べ、顧客との競合が増す現状を率直に語った。

粗利率の開示は「詳細は話せない」と断ったものの、市場シェア拡大のためなら粗利率のさらなる圧縮も厭わないとの姿勢を示した。

昨年のTechCrunch Disruptで「音声モデルは数年内にコモディティ化する」と発言していた点については、「現時点ではモデル品質の差は依然として大きい。3〜5年後には差は縮まるだろうが、まず目指すのは会話AIでチューリングテストに合格することだ。そのためには知性だけでなく感情的知性も必要で、相手の感情を読み取り話すペースを調整できなければならない」と語った。

AIとの会話を企業がユーザーに開示すべきかという問いに対しては、「開示すべきだ」と明言した。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →