YouTubeとXが「ヌーディファイ」アプリの入口に

原題: YouTube and X Have Become ‘Gateways’ to Nudify Apps

なぜ重要か

主要SNSが非合意性的ディープフェイクの拡散経路となっている実態は、プラットフォームの規制実効性とAI生成コンテンツへの法整備議論に直結する。

英シンクタンクISDの調査によると、2025年12月から2026年3月の間にYouTubeやXなどのSNSが非合意の性的ディープフェイク生成サイトへ計570万件以上の参照トラフィックを誘導していたことが判明した。最多はYouTubeで182万件(全体の30%超)、次いでXが130万件以上を占めた。

英国に拠点を置く過激主義・偽情報対策シンクタンクISD(Institute for Strategic Dialogue)は2026年7月14日、「ヌーディファイ(nudify)」アプリやサイトの普及を支えるオンラインエコシステムに関する報告書を公開した。

ヌーディファイツールとは、人物の画像を無断でAIにより性的に加工・生成するサービスを指す。同報告書はアクセス数上位10件のヌーディファイサイトを対象に、流入経路を分析した。

調査期間(2025年12月〜2026年3月)のSNS経由の参照トラフィックは570万件超に上った。最大の流入源はYouTubeで182万件(全体比30%超)を占め、「undress app」「nudify app」といったキーワード検索から、特定アプリのレビュー動画やプロモコードを紹介する動画が多数確認された。2位はXで130万件超だった。

ISDの上級研究・政策ディレクターであるMelanie Smith氏はWIREDの取材に対し、「YouTubeは単なる受動的な流入元ではなく、こうしたツールの利用を積極的に促進していた」と指摘した。YouTubeのポリシーは性的露骨コンテンツの投稿を禁止するだけでなく、性的サイトへのリンク掲載や広告も禁止している。同氏は「理論上、非合意の画像やリベンジポルノもカバーされるはずだが、包括的に執行されていないようだ」と述べた。

YouTubeの広報担当者Boot Bullwinkle氏はWIREDの取材に対し、「非合意の親密画像など望まない性的描写を含むコンテンツは厳格なポリシーで禁止している。この方針はサイト上のコンテンツだけでなく外部リンクにも適用され、現実的に裸を再現した加工・合成コンテンツも含まれる」とコメントした。

報告書はコスト面にも言及しており、一部サービスでは1枚あたり1ドル程度から性的コンテンツを生成できると指摘している。価格は低いが運営側の収益性は高いとされている。

出典

wired.com — 元記事を読む →