AppleがOpenAIを営業秘密窃取で提訴

原題: The wildest allegations in Apple’s trade secrets lawsuit against OpenAI

なぜ重要か

Big Tech同士の営業秘密訴訟がAIハードウェア競争の法的リスクを浮き彫りにし、業界全体の人材流動と情報管理のあり方に影響を与える可能性がある。

Appleは2026年7月11日、OpenAIを営業秘密の不正取得を理由に提訴した。41ページの訴状には、元Apple社員らがOpenAIの指示のもと社内ネットワークへ不正アクセスし機密情報を窃取したとする詳細な疑惑が記されており、同社の企業文化そのものを問題視する内容となっている。

Appleが提出した41ページの訴状には、現・元Apple従業員を巻き込んだ組織的な機密情報流出の疑惑が具体的なメッセージとともに記載されている。

訴状で特に注目される主な疑惑は以下の通りだ。

**「経営トップが規範を示した」**:Appleは今回の訴訟を単なる"一部の不正従業員"の問題とは捉えておらず、OpenAIの組織文化そのものが不正行為を助長・主導しているとして批判している。

**「腐敗した土台」**:OpenAIがiPhoneに対抗するスマートフォンを含むハードウェア事業を進めているとされる中、Appleは「OpenAIの新興ハードウェア事業は、違法に盗用した営業秘密によって根底から腐敗している」と訴状に明記した。

**「氷山の一角」**:Appleは証拠開示(ディスカバリー)手続きを経ることで、訴状に記載した事例をはるかに上回る規模の不正行為が露見すると主張。「実際の情報流出はここに記載した数件より何倍も大きな規模で行われていた」と述べている。

**「LOL、ネットワークストレージにアクセスできた。笑える」**:Apple元シニアシステム電気エンジニアで後にOpenAIへ転職したChang Liu氏が、当時Apple在籍中の従業員Yu-Ting「Alyssa」Peng氏にこうメッセージを送ったとされる。Appleによれば、Liu氏はPeng氏のApple支給業務用PCから認証バグを悪用して社内システムへ不正アクセスしたという。Peng氏はその後OpenAIへ転職しているが、今回の訴訟の被告にはなっていない。

**「まだ別のコンピュータがある」**:Liu氏がAppleを退職した数時間以内にこのメッセージを送ったとされ、別のApple端末を使って機密情報へのアクセスを継続しようとしていたとAppleは主張。このメッセージはPeng氏の業務用ノートPCから発見された。

Appleは訴状の中で、今後のディスカバリー段階で企業文書やテキスト・メールなどの通信記録が開示されれば、さらなる不正行為が明らかになると示唆している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →