Xがコンテンツ盗用クリエイターに規制強化
原題: X cracks down on creators who steal content
なぜ重要か
クリエイター経済の健全化に向けたAI活用の取り組みは、プラットフォームの収益分配モデルの信頼性向上において業界全体の指標となりうる。
Xは2026年7月16日、クリエイター収益分配プログラムの不正利用に対し規制を強化すると発表した。最新のGrok AIモデルが重複コンテンツを従来比3倍の精度で検出し、盗用投稿150万件を摘発。収益100万ドル超を元の投稿者に還元する方針を示した。
Xは、クリエイター向け収益分配プログラムを悪用し、他者のコンテンツを盗用したり、エンゲージメントを不正に誘導したりする行為への取り締まりを強化している。
XのNikita Bierは、同社の最新版Grok AIモデルが重複コンテンツの検出率を従来比3倍に高めたと説明した。盗用コンテンツにウォーターマークやイントロなどの編集を加えて自分の作品に見せかけた場合でも、収益化されたインプレッションは元の投稿者に帰属する仕組みを導入した。これはバイラルなテキスト投稿の転載にも適用される。
今回の対策サイクルでは150万件の盗用投稿が検出されており、これにより100万ドル超のクリエイター報酬が本来の制作者に還元される見込みだ。ただし、このサイクルがどの期間を対象としているかは明らかにされていない。
AIによるbot問題にも継続して対応しており、Bierは今年4月の時点で「毎分208件のbotを特定・停止しており、その数は増加中」と述べていた。
エンゲージメント誘導についても新たな基準を設けた。「返信した全員をフォローする」などの発言が3回以上確認されたアカウントは、クリエイタープログラムから除外されたうえで、プラットフォームのポリシーチームに送付されアカウント停止の審査対象となる。意図的または繰り返しポリシーを回避しようとする行為も同様にプログラム除外の対象となる。
Instagram、Facebook、Redditも同様のコンテンツ盗用問題を抱えており、各社が技術的対策を実施している。Xは以前から独自ツールでの投稿を促すため、動画エディターやレコーダーを強化してきた経緯がある。