World Labs、AMDへの参画を発表

原題: World Labs Is Joining AMD

なぜ重要か

AIチップ市場でNVIDIAに対抗するAMDが、トップクラスの研究者と空間AI技術を取り込むことで、ソフトウェア・モデル・ハードウェアの垂直統合戦略を本格化させる点が業界的に注目される。

空間AI研究スタートアップのWorld Labsは2026年9月28日、AMDとの確定的合意書に署名し、AMDへの参画を発表した。共同創業者のFei-Fei Li博士はAMDのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフサイエンティストに就任し、CEO Lisa Su博士と直接協働する。取引は2026年末までに完了予定で、規制当局の承認など通常の条件が前提となる。

空間知能(Spatial Intelligence)の研究・開発を手がけるWorld Labsは、2024年の創業からわずか2年でAMDへの参画を決定した。同社はAMDとの技術的提携をすでに昨年から開始しており、AMD GPU上でのモデルトレーニングおよび推論最適化に取り組んできた経緯がある。両チームが協働を深める中で、AIソフトウェア・ハードウェア、基盤モデル、アプリケーションを一体化することが自然な選択と判断したという。

Fei-Fei Li博士はAMDのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフサイエンティストとして、CEO Lisa Su博士と直接連携する。また、World Labsの共同創業者であるJustin JohnsonとBen Mildenhallも引き続きチームをリードし、AMDの中で世界トップレベルのフロンティア研究組織を形成するとしている。

両社が掲げる共通ビジョンは、ハードウェア・ソフトウェア・プラットフォーム・オープンモデルにまたがるエンドツーエンドのオープンAIエコシステムの構築だ。World Labsはこれまでに空間・物理世界の問題解決に向けたAI研究で複数のブレークスルーを達成したとしており、AMD参画によってその取り組みをより大規模に加速する狙いがある。

取引の完了は2026年末を見込み、規制当局の承認など通常の前提条件を満たすことが条件となる。なお、7月にはMartin Casado(a16z)とFei-Fei Li氏らがSceniX買収や次世代ロボティクスにおけるシミュレーションの重要性について議論する対談も公開されており、World Labsが空間AIとロボティクスへの応用に注力してきたことが読み取れる。

出典

worldlabs.ai — 元記事を読む →