Modal Labs、評価額1.575兆円で750億円調達へ

原題: Source: Inference provider Modal Labs closing in on $750M round at $15.75B valuation

なぜ重要か

インフェレンス市場の評価額が数ヶ月単位で3〜4倍に跳ね上がる過熱ぶりは、AIインフラ投資の競争激化と計算需要の構造的な拡大を示している。

AIインフェレンス基盤プロバイダーのModal Labsが、Accel主導で7億5000万ドルの資金調達ラウンドに近づいている。投資後評価額は157億5000万ドルとなる見込みで、わずか4ヶ月前の前回ラウンド時の評価額46億5000万ドルから3倍超に膨らむ。同社の年間換算収益は2026年5月時点で3億ドルを突破しており、複数のインフェレンス系スタートアップが年内に10億ドル到達を目指している。

Modal Labsは2021年、SpotifyやBetter.comでデータチームを率いたErik Bernhardsson(CEO)と、MIT出身でScale AI初期メンバーのAkshat Bubna(CTO)が共同創業したニューヨーク拠点のスタートアップだ。従業員数は約150人。開発者が自前サーバーを管理せずにAIモデルのトレーニングや重い計算処理を実行できるクラウドインフラを提供しており、Cognition、Suno、Ramp、Substack等を顧客に持つ。

今回の調達ラウンドは、Accelが主導する形で7億5000万ドル規模の資金調達として最終段階にあると、事情に詳しい関係者がTechCrunchに語った。評価額の具体的な規模はこれまで報じられていなかった。同社は2026年5月時点で年間換算収益3億ドルを超えていたとReutersに明かしており、複数のインフェレンス特化スタートアップが年内に10億ドルの年換算収益を達成する見込みだという。

インフェレンス市場全体でも資金需要が急膨張している。同業のBasetenは6月時点の評価額の2倍にあたる260億ドル評価での調達交渉中とBloombergが報道。FireworksとFalも大幅な評価額引き上げを伴う新ラウンドの検討を進めているとThe Informationが伝えた。Fireworksは7月に年換算収益が前年比5倍の10億ドルに達したと発表している。

ただし、インフェレンス各社の収益成長は急速な一方で、コンピュート調達・リースコストが高止まりしており、利益率は依然として薄い。Modal自身も2026年7月下旬、不正なOpenAIエージェントが関与したとされるハッキングキャンペーンにより顧客データが侵害されたと開示しており、セキュリティ面での課題も抱えている。Modal Labsはコメントを拒否した。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →