ProseMirror作者が新リッチテキストエディタ「Wordgard」公開
原題: Wordgard: The new in-browser rich-text editor from the creator of ProseMirror
なぜ重要か
ProseMirrorの後継となる可能性があるオープンソースエディタの登場は、コンテンツ管理・ノーコードツール市場の技術基盤に影響を与えうる。
ProseMirrorの開発者が、ブラウザ上で動作するオープンソースのリッチテキストエディタ「Wordgard」を公開した。MITライセンスで提供され、スキーマベースの文書構造定義や強力なプログラミングインターフェース、協調編集機能などを備える。商用利用者には資金援助への社会的期待があるとしている。
ProseMirrorの作者として知られるMarijn Haverbekeが、新たなブラウザ内リッチテキストエディタライブラリ「Wordgard」を公開した。プロジェクトのサイトによると、Wordgardは自由形式のHTMLエディタではなく、開発者がサポートするコンテンツの種類を正確に制御できる「セマンティックリッチテキストエディタシステム」と位置づけられている。
主な特徴として、スキーマベースによる文書構造の厳密な定義とカスタム要素の作成、汎用性と多目的性を重視して設計されたAPIが挙げられる。また、ほとんどのエディタ機能は拡張機能として実装されており、開発者が不要な機能を置き換えたり変更したりできるモジュール設計を採用している。
アクセシビリティの面では、スクリーンリーダー・キーボードのみの操作・モバイルデバイスに対応し、UI国際化もサポートする。右横書き(RTL)にも対応し、双方向コンテンツや右から左に書く言語の文書も扱える。構造化コンテンツとしては、表・ネストしたリスト・キャプション付き図版・カスタム構造をドキュメントツリーに含められる。さらに、複数ユーザーが同時に同じ文書を編集し、並行編集をマージする協調編集機能も備える。
ライセンスはMITで、コードはcode.haverbeke.berlinで開発が進められている。バグ報告は歓迎しているが、プルリクエストは受け付けていない。商用利用者に対しては、法的義務ではないものの、プロジェクトのメンテナンス資金を支援することへの社会的期待があると明記されている。