Princeton系Thea Energy、1億ドル調達で核融合スタートアップ上位に
原題: With a new $100M raise, Princeton’s Thea Energy is now a top-funded fusion startup
なぜ重要か
独自の磁石技術による核融合炉の簡素化と製造コスト削減により、商用核融合発電の実現可能性向上に貢献する可能性
核融合スタートアップThea Energyが、U.S. Innovative Technology Fund主導のシリーズBで1億ドルを調達したと発表した。2024年のシリーズAの2000万ドルと合わせて総調達額は1億3000万ドルに達し、同社は資金調達上位の核融合企業となった。
Princeton系の核融合スタートアップThea Energyが、U.S. Innovative Technology Fundが主導するオーバーサブスクライブされたシリーズBで1億ドルを調達した。同社は2024年初頭にシリーズAで2000万ドルを調達しており、今回の資金調達により民間投資総額は1億3000万ドルに達した。新資金は独自設計の小型磁石の製造拡大と、2027年から建設開始予定の「発電所レベル」実証装置Eosの建設に使用される。Thea Energyの技術的特徴は、ステラレータ型核融合炉で使用する革新的な磁石設計にある。従来の巨大磁石とは異なり、同社の矩形磁石は個別に調整可能で、コンピューターモニターのピクセルのようにソフトウェア制御により全体の磁場形状を作り出す。この設計により、複雑な物理構造を必要とするステラレータの磁場をより単純な構造で実現できる可能性がある。同社はJersey Cityの研究所でフルスケール磁石の数十回の反復開発を実施しており、他の磁気閉じ込め核融合企業が大規模組立施設を必要とするのに対し製造上の優位性を狙っている。Thea Energyは2030年にEos実証炉の完成、2034年に商用版Heliosの運転開始を目指している。